ファロイジンによるF-アクチン染色

  1. PBSTなどの緩衝液にファロイジンのストック(Molecular Probes)を加える
    • 200 μl 緩衝液
    • 10 μl ファロイジン(1 U)
  2. 染めるものに加えて、室温で20分間
  3. PBSTで数回洗浄(抗体染色のときほど念入りでなくても十分)
  • ホルムアルデヒドの存在下でも染まる
  • グルタルアルデヒド固定すると染まらなくなる
  • アルコールやアセトンではアクチンが固定されないので、染まる対象自体が流失する
  • ホルムアルデヒド固定後メタノールで処理すると染まらなくなる
  • 抗体染色と組み合わせるときは二次抗体と一緒に染める。アクチンの固定が弱くてよく染まらないときは、ブロッキング以降からファロイジンを加えてF-アクチンの安定化を図るとよい
  • 90%以上のグリセリンを含む封入剤を使うと、ファロイジンが遊離してしまう