Macで医学系の専門用語の変換辞書を使う

追加辞書の準備とインストール

macOSの日本語変換は、なかなかに優秀だ。しかし、専門用語辞書がないために、医学系の文章の変換効率はわるい。専門用語辞書を追加すれば使いやすくなる。

専門用語辞書は、「追加辞書」としてシステムに追加する。

  1. 専門用語を含む辞書をテキストファイルとして用意する。
  2. システムに読み込む

テキストファイルは表計算アプリで作成するか、既存のを使う。自作する場合、形式は下のリンクを参照のこと:

既存の辞書は次のようなものがある。いずれも無料。

  • ライフサイエンス辞書
    • 「MacOSX ライフサイエンス漢字入力辞書」(2.5万語)をダウンロードし、「ライフサイエンス辞書.dictionarydata」を使う
  • DMiME医学用語変換辞書
    • 「DMiME(Mac日本語IM用) Version 1.1(Mac日本語IM用)」をダウンロードし、「DMiME-1.1-mac.txt」を使う
  • 解剖学用語
    • 履修生向けGoogle共有ドライブにある
    • 教科書などから取材してまとめられた用語集(一般向けには非公開)
    • 「ユーザ辞書インポート用」から、「anat-terms.zip」をダウンロードし「anat-terms-kotoeri」を使う

iOS、iPadOSでは?

iOS、iPadOSには、追加辞書の機能はない。macOSでユーザー辞書に用語を追加すれば、iCloudを経由して同期され、iOSやiPadOSでも使えるようになる。

ただし、以下の制限がある。iCloudアカウントを巻き込んだトラブルになり、解決に苦労する可能性があるので、自己責任で。

  • macOSでは追加辞書と重複する
  • ユーザー辞書の語彙数に上限がある(多分)
  • 多数の単語を入れると、入力が遅くなる、などの不具合が生じる可能性がある
  • ユーザー辞書から用語を削除するときに、削除できない、消したはずなのが復活する、などのトラブルが発生することがある