ゲル化封入剤:1% agarose, 90% glyerol – PBS
50〜100 ml試薬瓶で50 ml調製する。PBS、グリセリン、アガロースを瓶に加え、よく振ってアガロースを分散させてから、オートクレーブで溶解する。よく振って液を均一にし、小瓶に分けて室温保存。溶解に電子レンジを使うと、温度が上がりすぎて液が黄変しやすく、やけどの危険もある。
胚は50% glycerol – PBSに保存しておく。
ディンプルスライドにゲル化封入剤をへらで少量盛りつける。ここに胚を沈め、向きを調節する。
盛りつけたゲル化封入剤の周辺から、静かに20〜50% glycerol – PBSを加える。界面から封入剤がゲル化していくので、それまでの間に胚の向きを微調節。
ゲル化が安定した頃合い(5〜10分)を見計らって、20〜50% glycerol – PBSを足し、カバーガラスをかける。気泡が入らないよう注意。倒立でみる場合は、周囲をマニキュアで封じる。
向きを変えるときは、カバーガラスを外し、ピンセットで胚をアガロースからそっととりだし、封入し直す。
参考:封入剤のglycerol濃度が90%だと冷えても固まらない。80%では冷えたときゲル化してしまう。100%ではagaroseが溶けにくい。