ブツ撮りを手軽に

記録のために実験器具や動物を撮影することがある。きれいに撮影したい。

レンズとカメラ

画質をよくするにはマクロレンズを使う。撮影するものの大きさに合わせて、50〜100mmのを複数用意するとよい。

  • カメラは一眼レフやミラーレスがよい。感度が高いので、照明が多少暗くてもノイズがでにくい。
  • マニュアル撮影のできるコンパクトカメラでもよいが、ノイズが比較的でやすくなるので、照明を明るくしたい。
  • スマホでもやれるが、マニュアル撮影のできるアプリを使う。ノイズがでにくいようで実は画像処理でデノイズしているので、暗いとディテールがあれがち。照明をできるだけ明るくしたい。

実験器具などの立体物

背景を整理するために、バックドロップを使いたい。

  • 簡易スタジオと簡単な照明(デスクライト、部屋の照明、LEDライトなど)を用意。
  • カメラを三脚に固定し、低感度で撮影する。

冊子などの平面物

照明の反射でテカりがちなので、偏光板をつかって反射を抑える。透明なプラスチックの物体には偏光は使えない(色が出る)。

  • デスクライトに偏光板を貼り付ける。
  • レンズにサーキュラーPLフィルターを取り付ける。
  • 照明にデスクライトを2灯使い、左右45度の仰角で光を当てる。部屋の照明は消す。
  • 偏光が直交するように、サーキュラーPLフィルターの向きを合わせ、プレビューをみながら反射が最少になるように調整する。
デスクライトに偏光板をテープで取り付ける。付箋はこの説明用に偏光板を見やすくするため
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成魚を撮るのは、シャッター数とPhotoshop合成で。

  • 新しい透明な小タンクとちょうどはまる透明アクリル板を用意。
  • タンクにアクリル板を差し込んで、狭いスペースを作る。
  • ビー玉、色紙などで背景を作る。
  • 照明はストロボをバウンスさせる。
  • 狭いスペースに成魚を泳がせて、置きピンで撮影。
  • 上手く写ったショットをもとに適宜Photoshopで仕上げる。

カラーマネージメント

照明には多少とも色付きがある。偏光板にも色付きがある。簡易スタジオで間接光を使うと色温度は少し下がる。カラーマネージメントの基準は撮っておきたい。

  • カメラのフォーマットをRAWにし、ホワイトバランスを昼光固定に設定。
  • いずれかの基準物を同時に撮影する。
    • インクジェット写真用紙(ほぼ完璧に白い)
    • グレーカード(マニュアル露出の露出合わせにも使える)
    • カラーチャート(カラーバランスも合わせられる)
  • 撮影後にカラー調整。
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