キャップ構造を持つRNAを大量に増幅できるmMESSAGE mMACHINEには、Ambionが特許を持つ大量増幅のテクノロジーを取り入れています。このテクノロジーにより、2時間の反応で20µlの量の1µgのテンプレートDNAから、7-methyl guanosineのキャップ構造を持つ15~35µg のRNAを合成できます。この量は、従来のin vitro転写反応で得られるキャップ構造を持つRNA量の10~50倍に相当します。収量(15~35µg)とキャップ構造を持つ転写産物の割合(80%)のバランスが最適になるように、GTPに対するキャップアナログの割合を至適化してあります。mMESSAGE mMACHINE kitには、沈殿用のLiCl溶液が入っているので、キャップ構造を持つRNAからタンパク質と未反応ヌクレオチド(キャップアナログを含む)を効果的に分離でき、翻訳の効率が上がります。それぞれのmMESSAGE mMACHINE kitには38 A260 Units (SP6) 、57A260 Units (T7とT3) のキャップアナログが入っており、25回の反応が可能です。長い転写産物(>4kb)の収量を増加させるために、キットに入っているGTP stock solutionを加えてキャップアナログとGTPの比を調整することができます。mMESSAGE mMACHINEを用いて合成されたRNAはマイクロインジェクションやin vitro翻訳に最適です。
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