部局メールサービスの過去のメールを全学Gmailに移す

部局メールサービス(@med, @showa, @health)が平成26年3月に停止、平成29年3月を過ぎると全学Gmailへの転送も停止される。Gmailへの移行方法はメディアセンターが提供しているが、これだけでは過去のメールが移行できない。ここではその方法を説明する。


検証環境:
Mac OS Xの「メール」アプリ(これで部局メールを使っていたものとする)
ほかの環境での方法は、本稿にならって考察のこと。
事前の注意:
全学Gmailには一日の通信量に制限があるので、一日に移動できるメッセージはこれに制限される。
すなわち、1日につき全学Gmailに移動できるメッセージの容量は最大500MBである。部局メールのメッセージが500MBを超える場合には、何日かに分けて移動する必要がある。
メールボックスの使用容量は⌘-I(command-I)でわかる。
また、最初から多量のメッセージを一度に移動しようとせず、少数のメッセージで動作を確認することを勧める。
方法:

  1. 部局メールを使っていた「メール」に全学Gmailのアカウントを追加する。
  2. 「メール」の「メールボックス」メニューの「このメールボックスの用途」を使い、全学Gmailの相当するフォルダに下書き、送信済み、ゴミ箱、迷惑メールの用途を割り当てる。
  3. メールボックスリスト(ウインドウの左にあるリスト)の「受信」の矢尻をクリックしてアカウント毎の受信メールボックスを表示させる。
  4. 部局メールの受信メールボックスを選択する。
  5. 「編集」メニューの「すべて選択」で、部局メールのすべてのメッセージを選択する。
  6. 選択されたメッセージを全学Gmailの受信メールボックスにドラッグアンドドロップ(*)する。
  7. メッセージの移動が終わるのを待つ。移動量が多いと時間がかかる。「ウインドウ」メニューの「動作状況」で移動の様子をみられる。
  8. 送信済みのメッセージについても同様に移動する。
  9. 部局メールでメールボックスを作成していた場合は、全学Gmailでも対応するメールボックスを作り、上と同様にメッセージを移す。

* optionキーを押したままドラッグアンドドロップすると、移動ではなくコピーになる。メッセージのコピー中にエラーで停止した場合でも、メッセージを失う可能性がない。ただし、コピー済みかどうかはわかりにくいので、過不足なく残りをコピーするのが難儀する。

別法:
部局メールのサーバにメッセージが残っている場合には、受信フォルダのみ、Mail Fetcherで全学Gmailにとりこめるはず(ブラウザで全学Gmailにアクセスして設定)。