凍結切片ー水っぽいブロックを切る

水分の多いブロックは、かき氷のように粉々になりやすい。そこで、「Feather S22」ブレードを使用する。
Feather S22
刃先の角度が鋭く硬質の合金を使っている。通常の刃先は35度であるが、S22は22度である。よく切れるが、よくこぼれる。10枚程度ならとても美しい切片が得られる。サンプルの大きさなど条件によっては20枚程度でもとれる。切れ味のよいときはブロックの切削面に光沢がある。
アンチロールプレート
液体窒素でよく冷やす。このときサンプルやブレードは冷やさないよう注意する。霜は拭き取る。プレートをよく冷やせば、苦労なく切片がすき間にすべりこむ。
サンプル例
マウスやラットの胎児を羊膜と羊水といっしょに切る。マウスならE12まで。ラットなら、E10〜12まで。あまり大きなサンプルはむずかしい。E12以降で胎児だけ観察する目的なら、胎児だけ取り出し通常のブレードでを使えばよい。ラットE12以前は、胎児が小さく取り出すのがむずかしいので、本法で行う。
クリオスタットへの取り付け
ライカ純正ブレードより幅がせまいが、同じ取り付け台で、適当につければよい。アンチロールプレートと平行になることだけ注意。