スマホ/タブレットに入れる治療薬の本はどれがよいか

臨床実習や研修では治療薬のマニュアル本があると便利だ。白衣のポケットには入りきらないボリュームなので、電子版を使いたい。どれがよいか考えよう。

まず、所属の大学や病院で、大量購入していたり、ネット版のライセンスがあるかもしれない。まずそれをチェックしよう。たとえば、群馬大学医学図書館なら、医学書院の「今日の診療プレミアム」のランセンスがあり、そこに『治療薬マニュアル』も含まれる。昭和キャンパスのネットワーク内なら無料(同時ログイン数≦5)。

今日の治療薬

自分で個人用に買うならこれの isho.jp 版が第一選択。

『今日の治療薬』は、治療薬のマニュアル本のなかでは最もよく売れている。冊子体と電子版は別売り。電子版には、isho.jp版と m2plus版とがある。アプリ自体のできと『今日の治療薬』のコンテンツの使いやすさとを比較して、いずれもisho.jp 版の方がいい(2018年版で比較)。

isho.jp 版の内容は電子版と冊子体とで同じ。表示は同一ではなく、iPhoneからiPadまで画面に合わせて最適化される。解説を読んで治療薬について勉強するのにもいい。コンテンツは端末にダウンロードされるので、インターネット接続できない場所でも使え、パケットをムダに使うこともない。レビュー

電子版の発行は4月で、冊子体の発行の1月より3か月遅れる。

治療薬マニュアル

治療薬のマニュアル本のなかでは、解説が最も詳しい。本のボリュームも最大。

冊子体にWeb版のライセンスが付属している。Web版の内容は冊子体と同じ。解説を読んで勉強もできる。ただし、そのライセンスが発行年の翌年1月末で切れ(買ってから1年ではない)、以降は全く使えなくなる。データの更新だけできないというレベルではない(学生のみ翌々年までの延長キャンペーンあり)。しかも、冊子体発行時の電子版は前年度版で、同年度版がみられるのは4月から。また、オフラインでは使えない。

冊子は買わずに、isho.jp版のアプリを買った方がよい。こちらは売りきりのダウンロードで、ライセンス切れの心配はないし、オフラインでも使える。

治療薬ハンドブック

冊子体に電子版のライセンスが付属している。専用アプリを使ってログインし、コンテンツをダウンロードして使う。ダウンロードが済めばインターネット接続できない場所でも使える。検索にカメラを使える。

内容は冊子体のサブセットで、個々の薬剤の詳細情報まで。治療薬のカテゴリー毎のまとまった解説がないので、治療薬の勉強には向かない。

EPIONE薬辞典

EPIONE薬辞典」は治療薬の添付文書を検索して読めるアプリ。

無料で、広告も出ない。ただし、リクルート社の「ドクターズキャリア」に登録が必要。添付文書自体は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のサイトで無料で閲覧・ダウンロードできるから、専用アプリの利便性と自分のプライバシーとの引き換えだ。

まとめ

電子版に関して、治療薬の本はいずれも改善の余地がある。

  • 冊子体と同じ内容の電子版を
  • コンテンツは買い切りで、改訂後も旧版は使えるように
  • 冊子体と電子版を同時に発行
  • アプリやプラットフォームの使い勝手を改善

更新履歴

  • 2019/4/5 2019年版にアップデート
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