医療者のためのWeb会議システム活用メソッド
もくじ(グレーの文字は評者メモ、★は特に興味深かったポイント)
- Chapter 1 Zoomを使うためのTIPS
- Zoomを用いたオンライン講義のコツと落とし穴:Google Forms, Kahoot, ★著作権の特別免除は今年度末まで
- もう一歩進んだZoomを便利に扱うためのTIPS:ネットワーク速度計測
- ハード面から考えるZoomの環境整備
- Zoom × ARS:Mentimeterを使用して:Mentimeter
- Chapter 2 クラウドサービスで医療情報を扱う際の注意点:セキュリティと★事故時の対策
- Chapter 3 事例報告会
- 院内カンファレンスが禁止されたら?―Web会議システム導入の経験―:Microsoft Teams, Google Meet
- 産婦人科クリニックでのZoom活用事例報告
- オンラインファミリークラスの実現―コロナ時代を生き抜け‼ 開業助産師の手探りの記録―
- 手作りのオンライン研究会
- Online Surgical Video Discussion(OSVD):YouTube Live
- オンライン読書会―学習コミュニティを作るために―:★Google Jamboard
- オンライン傾聴サービスの立ち上げ経験―「感染症と闘う医療介護従事者の話を聴く会」―
- Social Network Service(SNS)を活用した医学生に対する外科教育:LINE
- Zoomを用いた遠隔腹腔鏡実技トレーニング:★ビデオキャプチャーボードで内視鏡映像をZoomへ
- Googleアプリを利用したPaper/Tutor Less PBLの開発と導入:Google Drive / Slide / Forms / Meet
- Googleアプリ活用した“身につく”指導医講習会
- 臨床推論スキルを鍛えるには?―学習者共同学習を活用した持続可能なオンライン臨床実習―:Google Classroom
- オンライン外科勉強会のすすめ
- 魅力的な動画を編集するための基礎―学会発表からYouTubeアップロードまで―
- 番外編 オンラインの飲み会のTIPS
本書の出版は昨年の7月。4〜5月の緊急事態宣言が解除され、8月の第2波が生じる直前だ。本学では前年度末に慌ただしくZoomによる遠隔授業が決まり、セキュリティ問題に対応したり、正式契約にこぎ着き、全学認証を必須化したりなどの混乱が落ち着いたところだった。医学科の臨床の授業では学内サーバによる遠隔授業のシステムが稼働し、スケールアップも図られていた。
最初の章では、Zoomによる遠隔授業のポイントがかんたんに整理されている。今やコロナから一年を過ぎ、遠隔授業の経験も一周終えたところだが、改めて確認しておきたいことは少なくないだろう。
続いて、14の事例がある。そこでは、Zoom自体だけではなく、それと合わせて使うサービスとしてGoogle Formsなども紹介される。Microsoft Teams、Google Meetの事例もある。実際に則して具体的に書かれている。系統だってはいないし、踏み込みの程度もいろいろだが、参考になることがみつかるだろう。
本学では、Zoomの他にも、Microsoft TeamsやGoogle Apps (Forms, Classroom, Meetなどを含む)も利用できる。
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