2015年度アンケートのまとめ

第3回試験の直前、感想文提出時の2回に分けて、授業に関するアンケートを実施した。2014年度のアンケート結果はこちら

方法

実習書の評価と学習状況の調査のみ感想文提出時に調査した。

第3回試験の直前のアンケート
感想文提出時のアンケート
  • 形式:感想文提出のウエブフォーム
  • 記名:必須
  • 実施日:2015年12月18日〜24日
  • 対象者:2015年度解剖学履修生139名
  • 回収率:100%
  • 回答率:86.3~91.4%(設問による)

MeAV Anatomieについて

昨年度よりMeAV Anatomieのトライアルをし、昨年度末に購入した。ライセンスの購入が解剖期間までずれ込むなどトラブルがあった。また、iPad用のライセンスが、昨年度はiPad全数分の貸与を受け学外からもアクセスできるものだったが、今年度は学内のみのアクセスで、2ライセンス分だけの購入となった。

MeAV Anatomieの使用頻度は昨年度より低かった。上の状況を反映したものと考えられる。

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CTとiPadについて

班に1台ずつiPadを貸与した。このiPadには解剖体のCTデータおよび正常生体のCTデータをOsiriX HDとともに入れた。昨年度に容量逼迫によるトラブルが続出したため、いくつかのアプリ(PDFリーダー、グレイ解剖学アトラス、3Dアトラスなど)のインストールを見送った。それでも、容量逼迫によると思われる報告は今年度もいくつかきかれた。iPad自体の更新が必要と考えられる。

CT課題に関して、要求する分量を半減させ、出題から〆切までの期間を長くした。

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ITサービスについて

昨年度同様に各種ITサービスを授業で利用した。解剖予定表がよく利用されていた。

解剖予定表とメール通知には、特に高い評価を得られた。Follower数の推移とTwitterについてアナウンスしたタイミングとを照らし合わせると、履修生の70名程度からはフォローされたようだ。しかし、Twitterの有用性については検討を要するかもしれない。

Dropboxに関して、昨年度までは共有リンクを使ってCT課題を提出させていた。しかし、一つのアカウントを学年で共有して使うという、Dropboxでは想定されていない利用のされ方が本学科に通用しており、それを修正し各個人にアカウントを取らせるに困難が生じた。今年度はそれを避けるため、ログインしなくてもファイルを提出できる方法に改めた。そのためにDropboxのファイルリクエストを利用した。

PANDORAが重いとの意見がいくつかあった。11/3前後に実際に不具合がでていたことを反映する可能性がある。アクセスの集中によるレスポンス低下の可能性もあるが、アクセスログにはその兆候は見いだせなかった。また、CTデータはファイル容量が大きいので、ネットワーク環境によりダウンロードに時間がかかった可能性もある。学内LANならストレスなく利用できる(実際の様子)。いずれにしろ調査が必要だ。

将来の各種SNSなどの利用について、ポジティブな評価は得られなかった。LINEについて、FacebookやTwitterよりよく利用されていると思われるが、意外な結果だった。いずれも準備はしていたが、保留になりそうだ。

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Twitterフォロワー数の推移(Twilog調べ)

英語について

昨年度までは解剖学英語のリストを通知し、それから各担当教員が出題していた。今年度はそれに3段階の重要度を付し、それに基づいてランダムに自動的に出題するようにした。Zuknowの単語帳もそれに準じて変更した。

昨年度に比較しZuknowの使用頻度が伸びなかった。発音しながら覚えるのは暗記の助けになるので、活用されたかったところだ。検討を要すると考えられる。

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教員評価

教員にはおおむね好評価が得られた。アンケートでは解剖学を担当した全教員について調査したが、ここでは機能形態学の教員のみ示す。

プリントに関して、見づらいとの報告がいくつかあった。印刷サイズを大きくするなどの改善が考えられる。

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教科書の評価

教科書については、昨年度と同様に、オリエンテーションやブログで紹介するとともに、群馬大学生協の協力により即売会を実施した。実習書・教科書・アトラスとも高い使用率が得られた。

解剖学実習で使った『グラント解剖学実習』と脳実習で使った『解剖実習の手びき』の評価では、『グラント』が有意に高い評価を得た。

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解剖班の分け方について

今年度は、解剖班の分け方について、それを最適化する新しい方法を導入した。結果的には好評価で、継続との意見もいくつか得られた。一方、班内の実習に対するモチベーションの違いが生じたという指摘もあった。

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授業全体について

授業のスケジュールについて、胸部では冠動脈のスケッチの課題が追加された。CT課題と重なるため、実習のスケジュールにその余裕を入れた。昨年度に不足とされた下肢の時間を増やした。

授業時間が不足との意見は、毎年度きかれる。夏休みの宿題の分量を増やす、試験回数を増やす、との希望がいくつかあった。

例年通り、CTや臨床に色目を使う前に基礎がための授業をよりしっかりと、というよう意見が少数あった。なぜ基礎医学を学ぶかとの目的意識を伝えられなかったのは残念だ。臨床で実地に働くことと比べれば、国試までの勉強はすべて「基礎」でしかない。名目の区分に捕らわれずどんどん学ぼう。

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学習時間の調査

感想文の提出に合わせて、学習状況に関して調査した。

部活回数は週あたり2.6回(SD=1.8)、バイト回数は1.1回(SD=1.3)だった。いずれも成績(偏差値)との相関はなかった(R<0.2)。

自己学習時間は、平時で1.8時間(SD=1.3)、試験準備期間中で7.0時間(SD=3.1)だった。3倍以上の開きがあるが、授業のスケジュール上、試験前の日中に自己学習の時間を設けてあることも反映されていると考えられる。

試験準備期間は1〜2週が大半だった。講義・実習で8時間程度あるから、自己学習と合わせ、試験準備期間中は1日の2/3を学習に使っていたことになる。

しかし、自己学習時間、試験準備期間とも、成績との相関はみられなかった(R<0.2)。自己学習では時間より質が重要なのか、自己学習より実習での学習が重要なのか、もともとの能力のほうが重要なのか、あるいは、自己学習はしてもしなくても変わらないのか、データからは判別できない。検討が求められる。

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