エキスパートナース 2021年6月号(シン・ねじ子のヒミツ手技)

エキスパートナース 2020年6月号。緊急特集に「シン・ねじ子のヒミツ手技:新型コロナワクチン筋注手技編」

現在、本学の医療関係者のワクチン接種が済み、臨床実習に参加する学生たちも接種を受けているところだ。群馬県の市中の医療関係者の接種も完了に近づいている。高齢者の接種も始まり、大規模接種会場も設置予定だ。集団免疫を目指す大事業になる。新型コロナワクチンは来年以降も必要になる。接種をどうやっているのか知っておこう。

これまでの「ヒミツ手技」同様、イラストと手書き文字で接種の実際がよくわかる。ワクチンが箱に何本も入って凍結されているらしいのは報道でもわかるけれども、具体的にどんな箱なのか、実は資料がほぼない。そんなのもイラストになっている。

今回の接種では手技をアップデートしておかないといけない。新型コロナワクチンは、三角筋への筋注で臨床試験が実施され、承認されている。今までのワクチンは上腕の皮下注だったので、ほとんどの医療者にとって馴染みの少ない手技になる。

そして、あまり使われていないながらも指導されていた筋注の手技では、橈骨神経損傷や滑液包損傷などの事故が起こり得ることが、最近になって指摘された。それに対応した手技が現在は提唱されている。この特集や、参考資料にリストされている動画をよく見ておこう。

 

シン・ねじ子のヒミツ手技

 

さゆき大好き♡

 

この手技を安全にやるには、上肢帯から上腕に掛けての解剖をよく理解しておくことが求められる。腕神経叢の走行はもちろんだし、滑液包など解剖実習ではあまり気にしないところも重要になる。これから解剖実習でそこを学ぶなら、来たるべき時に備えてよくみておこう。皮下組織の厚さや筋膜の硬さも、皮切をしながらチェックしよう。

 

 

ところで、なぜ「シン」なのか。これは多分、もともと「ナース専科」という雑誌(休刊しWebに移行)に「ねじ子のヒミツ手技」として連載されていたから、ということだろうか。ナース専科は株式会社エス・エム・エス、エキスパートナースは、照林社。

あるいはコロナで世界が変わってしまったから?

「ヒミツ手技」は、まとめられて本にもなっている。

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表紙の「成長物語」も進行中。

 

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