重粒子の旅 ―鼻にガンができた!―

表紙

マンガ家の中川いさみ氏による闘病マンガ。ビッグコミックデジタル版に掲載された作品の書籍化。現在、ネットで一部が公開されている

ソチオリンピックの年(2014年)、当時51歳のときに鼻腔に腫瘍ができ、腺様嚢胞癌と診断された。鼻腔の拡大切除術を勧められたが、セカンドオピニオン外来で重粒子線治療を提案された。

当時日本で稼働していた重粒子線治療施設から候補2施設を選び、最初に訪れた兵庫県立粒子線医療センター(重粒子線、陽子線)で治療を受けることに。ここは播磨科学公園都市の中にあって、Spring-8もある。

セカンドオピニオンで重粒子線治療を提案された

 

重粒子線治療の仕組み

重粒子線治療の仕組み

 

固定用のマスクを制作するなど、治療の実際をマンガで

中川氏は治療施設に宿泊して、計32回の照射を受けた。播磨科学公園都市は、科学研究や産業のためにあらたにつくった新興の計画都市で、関東なら筑波研究学園都市のようなもの。人工的で、生活感に乏しい。まわりに何もないので、孤独感が募る。マンガの仕事を持ち込んでいて、できた作品を送るのに必要な、携帯の電波も届きにくかった。

当時は群馬大学重粒子線医学研究センター(重粒子線)も稼働していて、東京は近いし、電波はあるし、治療の気晴らしになるものは多かったと思うが。

施設の周りはダムとか、誰も通らない道路とか

治療が済んで、寄り道しながら東京に戻る。幸いいまのところ再発はない。治療後の後遺症や、5年目の再診での様子も描かれる。

帰宅途中に立ち寄った大阪

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