WEEK8 Day1 十二指腸・膵・肝門脈

The pancreas and the pancreatic duct. Engraving after J.G. Wirsung, 1644. Wellcome Collection. Source: Wellcome Collection.

後腹膜にある十二指腸と膵臓を剖出し、胆道系や腹腔動脈の剖出を完了させて概観を理解する。

腹腔動脈のスケッチ

先週に続き、腹腔動脈の実態に合わせてテンプレートに動脈を描き込んでいき、完成させる。上腸間膜動脈との交通枝も確認しよう。多様性が大きいので、あるがままを描くこと。

十二指腸、膵臓、そのまわりの構造との位置関係

  • 十二指腸のまわりの位置関係を、上下左右前後でとらえていこう
  • 十二指腸や膵臓は二次的な後腹膜臓器だ。つまり腹腔では後方に位置する
  • それらへの脈管は、もとの間膜を通っていたのだから、そのレイヤーに沿っている
  • 胃と十二指腸、膵臓の回転に伴って、脈管がねじれたりつながったりしているので、元の形から考えてみよう
  • 変異がいろいろあるのでありのままで

胆嚢を切除するとしたら何を知ってないといけないか

  • 胆嚢につながる膜や管をよくみておく
  • 胆嚢管、胆嚢動脈

 

膵臓まわりの動脈

  • 膵臓まわりの動脈は、腹腔動脈と上腸間膜動脈との交通枝でもある
  • 腹腔動脈のスケッチに描き加えていこう

上腸間膜動脈

  • 上腸間膜動脈は、腹大動脈の前面から垂れ下がるように腹腔に分布する
  • 左腎静脈や十二指腸上行部が、上腸間膜動脈と腹大動脈に挟まれていることをみよう

大十二指腸乳頭と小十二指腸乳頭

  • かならずみつけて、プローブを通してみる
  • 総胆管、膵管、副膵管のつながりを確認する。変異がいろいろある

門脈

  • 腸管の静脈から肝門に入るまでを概観できるまで描出する
  • 変異がいろいろある
  • 門脈の側副路を思い出す。食道への静脈は今回剖出して目視しておく

消化管の取り出しの前に

  • 明日は消化管を取り出すことになる。本来の位置を見られるのは今日までなので、終了前にふり返っておこう
  • 腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈の栄養範囲を復習しよう。腸管の虚血性変化があったら、動脈の栄養範囲と関連付けておこう

CT課題を進めよう

  • 今日も比較的時間に余裕があるから、CT課題を進めていこう
  • CT課題の〆切は第2回中間試験の翌朝8時で、試験後に先送りできる余裕はない。いまのうちに
  • なぜこのタイミングかというと、下肢の解剖がおろそかになるから

 

試験準備がまだなら今日から

  • 胸部、腹部、骨盤部とも、はばひろく、多数の問題が出題される。数日で間に合う量ではないので、普段からの準備が重要
  • 英語の成績は全体の成績と相関がある。英語を捨てるしかないという状況は、他の問題も危うい状況といえる