WEEK1 Day2 骨学実習、背部
予習しろ‼ メスを置け‼
- 今日、僧帽筋の剖出を失敗して、深部の筋まで剥ぎ取った班がいくつか。原因は、予習してなかったのでイメージが脳内になく、どこの何をどうすればよかったのかわからず、盲目的に作業していたこと。それに輪をかけていたのが、メスを使っていたこと。組織の硬軟・粗密の区別なく切ってしまった。
- こうした失敗を繰り返すのは今後非効率が続くだけ。
- 予習しよう。ハサミで剥離をするスキルを高めよう。
今日は終日実習
- 午前は骨学実習
- 8:40~前説
- 続いて、基礎医学大講堂で班ごとに実習
- 標本のチェック
- 脊柱と上肢骨、『グラント解剖学実習』に沿って学ぶ
- 漫然と骨を眺めるだけにしない。実習書に沿ってちゃんとやる
- 名称の確認だけの実習で終わらせないためには、予習が大切
- 午後は背部の実習
- メスの刃の付け外し方、ハサミによる剥離の仕方を、ビデオで
- 背部の皮切、真皮と浅筋膜の境で剥離するスキルをここで身につける
- 皮切が済んだらメスを置き、ハサミで剥離を進める
- 僧帽筋の剖出でチェック
- 結合組織をきれいに除去して全貌があらわになっていること
- 起始と停止を知識の通りにみえるようになっていること
- 筋の側面の境界がはっきりとみえること
- 僧帽筋を切る
- 裏側を起始から停止まできちんと剥離してから、ハサミを入れて、一気に切る。ちまちま切らない
- 裏側に血管や神経が結合組織から透けてみえる。結合組織を全部きれいに除去して、血管と神経を露わにする(静脈はじゃまなら取り去ってもよい)
- やり残していたら、来週、済ませること!
- 副神経の剖出:僧帽筋の裏側にあるのを近位から遠位まで全部
- 広背筋:広背筋と同様に、全部あらわにする。停止付近は、後の実習で
- 大小菱形筋:同様
副神経について詳しく:
- 副神経の脊髄根は、『グラント解剖学実習』では観察しない。テキストで学ぼう。
- Ken Hub > Accessory nerve
- Roberts, S. O. & Cardozo, A. A detailed review of the spinal accessory nerve and its anatomical variations with cadaveric illustration. Anat. Sci. Int. 99, 239–253 (2024). doi: 10.1007/s12565-024-00770