WEEK4 キャッチアップ、腕神経叢のチェック、講義

WEEK3に引き続き腋窩から始まり、上腕、前腕、手、関節へと進む。腕神経叢のチェック、心血管系の発生も。

  • 水曜日午後:前週遅れた分をキャッチアップする。腋窩の剖出を完成させ、スケッチを仕上げる。上腕から前腕へ。夜半まで覚悟したほうがいいかも
  • 木曜日午前:胸部の前説、腕神経叢のチェック。手と前腕の続き、関節
  • 金曜日午前:心血管系の発生の講義

今週覚えるスキル(引き続き)

  • 神経の同定:どこに分布するか、何を支配するかで同定する
  • 筋の剖出:起始・停止・縁・裏を隅々まで鈍的に剥離すること、裏を浮かせてから筋腹をハサミで切ること

先週の反省(引き続き)

  • 筋がぐちゃっとなる、神経や動脈を切る、といった失敗は、鈍的剥離で回避しよう(運慶とアラン・デットンは特殊)
    • 大変なこともあるけど、焦らず、構造を考えながら
    • 剥離が上手になると、刃物よりよほど早く結果を出せる
  • 神経、血管を「剖出」するというのは、結合組織の向こうに透けてみえたらOKではなく、まるはだかになるまで結合組織を取り除く

「剖出」というと思い出す、「夢十夜」第六夜。

「よくああ無造作むぞうさに鑿を使って、思うようなまみえや鼻ができるものだな」と自分はあんまり感心したから独言ひとりごとのように言った。するとさっきの若い男が、
「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中にうまっているのを、のみつちの力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」と云った。— 青空文庫より

夢十夜

夢十夜

夏目 漱石
1,000円(12/19 04:48時点)
Amazonの情報を掲載しています