WEEK3 脊柱管・腕神経叢
先週からの背部の続きと、仰臥位で胸筋から腋窩へ
- 水曜日:脊柱管、髄膜、脊髄
- 木曜日:肩甲部、上肢後面、胸筋、腋窩、腕神経叢
- 金曜日:エコーの講義
今週覚えるスキル
- 神経の同定:どこに分布するか、何を支配するかで同定する。神経叢の分岐吻合の形は多様なので、それだけをあてにしてはいけない
- 筋の剖出:起始・停止・縁・裏を隅々まで鈍的に剥離すること、筋の表と付き合わせること
先週の反省
- 僧帽筋や広背筋を削いだ・後頭下三角がグチャグチャ・神経や血管がでない、といった失敗の原因は、鈍的剥離をうまく使えなかったこと
- 皮切が済んだらメスは片付けてしまおう
- ハサミは開く方向だけ使うようがまん
- 実習書の指示に文字通り従って愚直に進めるのが、結果的に早い。刃物で大切なものを切ったことにも気づかず探し回るのは時間の無駄
2週間後には、最初の中間試験がある。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザのアウトブレイクを防ぐよう、ひごろから感染防止を
- 脊柱管を開くときのポイントは、切り込みの幅。狭すぎると視野を取れず、広すぎると脊髄神経根をズタズタにする。CTで脊柱管の幅を実測すればよい。
- 脊柱管では、歯状靱帯をまずみつけるといろいろうまくいく
- 前根と後根の区別が付く、作業がていねいになって見落としが減るなど
- 歯状靱帯は薄く繊細なので、辺りを不用意につつかないこと。プローブを差し込んでそっと神経根をのけるとみつかる
- 影になりがちなのでペンライトを持っていたら使うといい
- ベル=マジャンディの法則を覚える
- 腰椎穿刺関連の観察はマスト
- 脊髄末端を腰椎のレベルに当てはめる
- ヤコビ線を確認する
- 椎弓間に針を刺してみる
- 胸部の皮下の剖出で、あらためて鈍的剥離を訓練する
- 脊髄神経前皮枝が意識せずとも自然にでてくるようなら、OK
- 乳腺が浅筋膜内だけにあることをよくみる。ただし脂肪に置き換わって、靱帯だけが残っていることがおおい
- 肩甲部や胸部の筋で、筋の剖出を訓練する
- 鈍的剥離で
- 深筋膜を出す
- 起始・停止・縁をハッキリと露出させる
- 裏側を手で剥がす
- 胸部、腋窩部では神経、動脈の剖出が続く
- 結合組織が柔らかいので、おおまかなところは指でつまんでグリグリこするくらいででてくる
- 細かなところはハサミ(峰)、ピンセット、プローブで鈍的に
- 鎖骨下動脈の枝は、向かう先が何かで同定。分岐には個人差大きいので
- 傷つけてはいけないポイント
- 腋窩神経、橈骨神経は、ワクチン接種で避けないといけない
- 長胸神経は腋窩リンパ節郭清で切ることがある