WEEK2 鈍的剥離と剖出

水曜日から解剖学実習。初日と2日目前半くらいまではゆっくり。

  • 水曜日:実習のオリエンテーションに続いて、背部の皮切
  • 木曜日:背部から後頭にかけての筋
  • 金曜日:上肢の前説

今週覚えるスキルは鈍的剥離による剖出

  • 剖出にはメスを使わない。メスは皮膚を切って剥がすときだけ。その先もメスを使うと、神経も血管もみな切れてなくなる。
  • 閉じたハサミを刺して開いて剥離。外科手術と同じ。剥離の感覚を掴む。

ハサミの使い方、メスの刃の交換の仕方は、共有ドライブにある動画を参照のこと。

*Grant’s Dissection Videosの術者がメスでやっても大丈夫なのは、先に何があるか何度もやって知っているから。初見のひとはマネしてはいけない。(メスを使っても概ね大丈夫で、先を急がないといけないポイントでは、教員がそのように適時アドバイスする。)

今週最も剖出の難しいのは、大後頭神経。そもそも神経の剖出が初体験だし、結合組織が固いので。あるはずの場所をよく確認しよう。自分の外後頭隆起の外側に、押すと痛いところがある=大後頭神経が深筋膜を貫くポイント。

皮切は真皮と浅筋膜の間。組織学の皮膚のところを復習しておこう。

持ち物チェックリスト

  • 白衣
  • 上履き
  • ニトリル手袋
  • 不織布のサージカルマスク
  • 解剖セット
  • 『グラント解剖学実習』『解剖学カラーアトラス』
  • ティッシュペーパー、ペーパータオル(班ごと)
  • 宣誓書
  • 私用機器使用許可願(自分のiPadやパソコンを持ち込む場合)

参照:解剖学実習で必要なもの

身なりの基本は、安全。白衣の下はジャージやスクラブでよい。刃物を落としても大丈夫なように、長ズボン、つま先の隠れる上履き。

ひらひらした服や裾の長い服は引っかかって危険で、汚れもする。ネクタイは不要。スリッパは脱げて転ぶ。

長い髪は束ねる(前屈みで作業するので、毛先が濡れて汚れる)。

「エキスパートナース」の表紙から

感染対策

現在、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザとも、流行している。実習では班員同士のソーシャルディスタンスは取れない。マスクを着用し、感染対策に心掛けよう。