WEEK7 Day1 腹部CT・腹壁の筋・腹直筋鞘・鼡径管
腹部CTの講義と腹壁の解剖
腹壁
- 結合組織の層の解剖になる。粗密や線維の方向をよくみて剥離する。不注意につついていると孔を開けてしまう
- 筋膜の線維は乱雑なのでフェルトのよう。線維が揃っているので腱膜はキラキラ光る
- 腹部の浅筋膜は2層ある
- キャンパー筋膜
- スカルパ筋膜
- 2層に明確な境目はない。スカルパ筋膜は、浅筋膜をはがして裏から見るとわかりやすい
- 筋膜と腱膜を見誤って腱膜に孔を開けないよう。鼠径管付近は要注意
- 浅筋膜を一体で剥離して除去できると、視野が脂で覆われてしまうことが少ない。滲んだ脂をペーパータオルで適宜吸い取る
- 腹直筋鞘
- 腱膜の癒着がどこにあるか調べておいて、あるべき癒着を剥がそうとしないように
- 癒着や線維の交絡の境界は曖昧なことが多い
- 弓状線の境界はぼやけていることが多い
- 鼡径管
- 今日の最重要ポイント
- 腹壁から精索への層のつながりを復習してから進む
- 鼡径部・外陰部を支配する神経がどこのどの層を通るか調べてから探す
- 下腹壁動脈と深鼠径輪との位置関係をみる
- 女性の鼡径管はわかりにくいので、男性のを参考にしてからやるとよい
- 『グレイ解剖学アトラス原著第3版』があれば、p.148~151の図が参考になる
- 浅筋膜の除去は鼠径靭帯上まで。それより尾側の「大腿部」には伏在裂孔などの構造あり、いまは手付かずの状態にする
- 精巣挙筋反射:大腿上部内側の皮膚→腸骨鼠径神経→L1→陰部大腿神経陰部枝→精巣挙筋
- 腹壁を開く
- 隣の班と相談してから切開線はすきなほうを
後縦隔の剖出チェック
- 左右の反回神経、胸管、奇静脈系、交感神経幹、肋間動静脈・神経
- 交通枝、気管支動脈、大内臓神経
- 今日帰る前までに
腹部CTチェック
- 明日ブリーフィング後に
横断標本
- 出題あり
明日の腹部エコーのデモの患者役
- 主に上腹部から側腹部にかけてエコーで診る
- 女性の場合は、バスタオルなどの覆いを持参ください
採点クレーム
- 採点のクレームは、問合せページから
- クレーム期間は、答案返却時からちょうど1週間(例:水曜日13時に返却したなら、翌週水曜日の13時まで)
- 答案は全てスキャンしてあるので、懸念箇所と内容を知らせてくれればよい。担当者がスキャンを確認して修正しデータベースに反映させる。答案をもってきて出題者に口頭でたずねても対応できない
- 複数の教職員(出題、採点、データ処理)が担当しているので、直メールでは対応が遅れる
- 複数の同内容の問合せには、まとめて対応する
進捗
- 14:30~ 前説
- 14:45~15 CT関係質疑応答
- 17:50 2班終了