WEEK5 Day1 胸壁と胸膜腔

Image from page 158 of "Atlas and text-book of topographic and applied anatomy" (1905)

今週は木曜日が休日と重なるので実習は1日だけ。胸壁を調べ、胸腔を開けて、胸膜腔を学ぶ。

胸壁

  • ブリーフィングのときに確認しておく。
    • テキストで:胸骨角のレベルにある構造:第2肋軟骨、大動脈弓、気管分岐部、肺動脈分岐部、第4・5胸椎間
    • 自分の体で:手袋を付ける前に、自分の胸骨角を触知し、第2肋骨をみつける。
    • 自分の体で:心尖拍動の位置を確認する。そこは鎖骨中線上か?
  • 解剖体で:肋骨を数える。鎖骨中線、前・中・後腋窩線を確認する。
  • 肋間の層構造:VANの通る深さ・位置を確認する。肋間に鈍的にプローブを通してみよう。
  • 怪我に注意! 肋骨の断面が鋭い。布で胸壁の断面を養生する。
  • 前胸壁を外すとき、内胸動脈のことを忘れない。
  • 解剖器具
    • 肋骨剪刀(日本フリッツメディコより)
    • 骨剪刀(日本フリッツメディコより)
    • 板状鋸(夏目製作所より)

胸腔・胸膜腔

  • 壁側胸膜が破れているはず。外した前胸壁とみくらべて、もとの形を想像する。
  • 胸膜洞や胸膜頂まで、胸膜腔全体に手を差し込んで、広がりを確認する。
  • 肺門、肺根、肺間膜に触れて確認する。
  • 肺、心臓、縦隔の位置関係を原位置で確認する。前胸壁とも対応づける。位置の目安を教科書の図もみながら確認する。
  • 肺の大きさや性状をみる。

CT課題に備えて

  • CTでみて胸水があれば、胸壁を開くときに胸水をもらさないようにしよう。およその量(重さで)や性状を記録する。漏れた胸水はスポンジで回収しよう。膿盆とスポンジのドライウエイトをあらかじめ量っておくとよい。
  • 心胸郭比を計測して心肥大がないかを実地にみる。

試験に備えて

  • 背部や上肢を班員同士でレビューしておこう。重要なポイントを見落としている班員がいないか。憶え漏れはないか。名称を英語でもいえるか。
  • 筆記、マークシートとも、HBの鉛筆を使用のこと。

FAQ

  • 胸膜腔にあるゼリー状のものは、胸水が凝固したもの。

進捗

  • 13時出席チェック、遅刻2
  • 前説 〜13:13
  • 実習のこと、試験のこと
  • 胸部CTチェックリストを回収
  • 14:50 10班おわり
  • 14:50 終了
  • 翌年度:液体回収の道具(注射器)、キャストカッター