WEEK3 背部・上肢

先週からの背部の続きと、仰臥位で胸筋から腋窩へ。

  • 水曜日:脊柱管、髄膜、脊髄;試問
  • 木曜日:肩甲部、上肢後面、胸筋、腋窩、腕神経叢;腕神経叢のスケッチ

今週覚えるスキル腕神経叢の神経の同定:どこに分布するか、何を支配するか。分岐吻合の形は多様なので、それだけをあてにしてはいけない。他の場所でも、血管でも、同じ。

脊柱管では、歯状靱帯をまずみつけるといろいろうまくいく。前根と後根の区別が付く、作業がていねいになって見落としが減るなど。歯状靱帯は薄く繊細なので、辺りを不用意につつかないこと。隙間になにもないことを確認して、プローブを差し込んでそっと神経根をのけるとみつかる。影になりがちなのでペンライトを持っていたら使うといい。

腰椎穿刺関連の観察はマスト:脊髄末端を腰椎のレベルに当てはめる、ヤコビ線を確認する、椎弓間に針を刺してみる。

胸部、腋窩部では神経、動脈の剖出が続く。結合組織が柔らかいので、おおまかなところは手指も有効に使える。細かなところは剪刀(ハサミ)や鑷子(ピンセット)、探索子(プローブ)で鈍的に。

腋窩神経、橈骨神経は、ワクチン接種で避けないといけない。長胸神経は腋窩リンパ節郭清で切ることがある。