なぜからはじまる体の科学「成長する」編
学童向けの学習図書。ヒトの誕生から死までを医学から概観する。
内容は中庸でウエルバランス。大人が自分の成長と老化をとらえ直すのにもよいと思う。専門書の中から全体をカバーする概論を探すと意外に希有なテーマでもある。老化や死はこれから盛り上がるかもしれない。
実験医学 2022年2月号 Vol.40 No.3 老化細胞を標的としたSenolyticsへの挑戦
高橋暁子
2,156円(11/17 19:31時点)
発売日: 2022/02/01
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全体が4つに分かれている:
- 誕生と成長
- 思春期
- 加齢と老化
- 高齢化と死
各項目が数ページでまとめられている。やさしい感じのイラストが多数使われている。表情が的確でわかりやすい(例:思春期の青年のイラスト)。イラストでは人体や臓器の構造は単純化されているが、医学的に不適切なまちがいはない。
筆者は本学医学部医学科の生理学の研究者。生理学の授業の他に人の成長と老化を概観する授業も担当していて、本書の趣旨に重なることが多い。そのために、本書には特に力を入れて取り組んだという。なお、その授業を履修するのに役立つかは、評者は検討していない。
最後に著者近影がある。トレイルランをやっているらしい。
COI開示ここで紹介する本の筆者は、評者と同じ大学の同じ部局の異なる部署に属する。
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