HAKUBA デジカメ撮影スタンド DSS-01
本や書類を俯瞰撮影するためのスタンド。紙面を撮影する目的で購入した。スマートホンを取り付けるアダプタ(別売)を使って、冊子のPDF化にも使えそう。対応サイズはA4まで。それ以上はスタンド自体が映り込む。
HAKUBAは、ハクバ写真産業株式会社のブランド。ハクバ写真産業は1955年創業の日本の会社で、写真・映像関連製品の製造・販売をしている。
組み立て式で、アルミ製の折りたたみのベースに伸縮ポールと雲台がついている。各パーツは黒の梨地で電着塗装され、細部まできれいに仕上げられている。可動部のガタはない。ポールを外してベースを畳めば、付属のバッグにしまっておける。全体で1.1キログラム、バッグにしまった状態で長さ50センチくらい。
取り付けられるカメラは700gまで。APS-Cのミラーレスカメラに30mmマクロレンズをつけて使ってみた(約600g)。シャッターは2秒のタイマーにした。
三脚のような3点支持ではなく、プレート3枚とポール一本なので、ブレやすそうにはみえる。取り付けたカメラを上から押さえれば数ミリ動くが、離せば揺れはすぐに収束する。実際に撮影しても、ブレは映らなかった。昔あったCAPAの三脚のテスト記事によれば、振動がすぐ減衰するというのがブレを減らす性質らしい。これと似たデザインで、価格が数分の一の製品もある。実機で確認したが、安定性では本機には及ばないようだ。
ベースはアルミニウムのプレート。厚さが6ミリあり、手でたわませようとしても動かなかった。ポールの取り付けはネジで、回り止めのピンがある。
プレートにはゴム脚があり、そのうち奥側の2つには高さ調整ネジがある。たわんだ机の上でも対応できるだろう。
ポールの角度は多段階に調整できる。摺動ではなくギアが噛み合うようになっているので、軽くネジを締めれば動かない。
ポールは2段の伸縮式。
雲台は自由雲台。台座自体を回転させてカメラに取り付ける。コルク板が貼られているが、繰り返し使っていると擦れてくるかもしれない。
誌面撮影のポイント
ブログの書評で誌面を撮影することが少なくないので、ポイントをメモしておこう。
1.反射防止に偏光を使う
部屋の照明を消し、細長いLEDのデスクライト2本で左右から光を当てる。照明ムラがなるべく少なくなるよう、誌面の反射を避けられるよう、角度と距離を調整する。
ライトには偏光板を張っておく。カメラのレンズにCPLフィルターを付けて、照明の反射を打ち消すように、角度を調整する。
2.カメラスタンドを使う
照明の条件を優先するとどうしても暗くなる。カメラを固定して、ブレないようにしたい。
カメラを水平にするには、小さな鏡を使う。鏡を被写体にし、鏡に映るレンズが視野の中心にくるようにカメラの向きを調整する。これで鏡とカメラとが平行になる。
シャッターはリモコンかタイマーを使う。
3.ブックプレッサーを使う
ブックプレッサーもあれば、落ち着いて誌面を撮影できる。照明の映り込みでコントラスト低下しがちなので、高価でも反射防止加工のされた製品がよい。
4.ミラーレスカメラを使う
照明が暗くなりがちなので、感度上有利なミラーレスカメラが使いやすい。レンズは標準ズームが便利。ある程度絞り込んで紙面が曲がっていてもボケすぎないようにする。感度は一定にして、高感度ノイズの発生を防ぐ。シャッタースピードを稼げないときは、ブレを防ぐのにカメラスタンドが必須。
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