肝区域の解剖
肝臓に腫瘍などがなければ、肝区域を解剖してみよう。
手技のビデオと作例が、共有ドライブにあります。
- 肝臓を切り出す
- 実習書に従い、胆管、固有肝動脈、肝門脈だけで体につながった状態まで作業する
- これらも切り(実習書の指示外)、肝臓を取り出す
- まず肝臓の下面からアプローチする
- 縁を1〜2センチ残して、メスで輪郭を描くように切り込みを入れる。深さは5ミリくらい
- 輪郭の中に碁盤の目のように切り込みを入れる。幅1センチ、深さ5ミリくらい
- プローブやハサミの先で肝臓の実質をほぐすように取り除いていく
- 下大静脈からのぞき込んで肝静脈を確認しながら、剖出していく
- 門脈、胆管も残す
- おおむね脈管がでたら、流水で肝実質を洗い落とす(ざるなどで受けること)
- 下大静脈、胆嚢、肝内の脈管から、肝区域を推定する
脈管を露わにするとき、末梢の実質を残すこと。深追いして末梢まで脈管を出してしまうと、脈管がぶらぶらになって同定できなくなる。