本当にあった医学論文
テレビ朝日系列「芸能人格付けチェック」の「高級ワインや高級食材の食べ比べ」で、3択問題の「絶対アカン」選択肢を選んで画面から消えてしまったり、一方でGACKTが65連勝していたりして、実際どれほど難しいものなのだろう?
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#芸能人格付けチェック
2021お正月スペシャル
✨__________✨あす1月1日午後5時 #格付けチェック📺
一流芸能人たちが6つの格付けチェックに挑みます❗️
①ワイン🍷
②吹奏楽🎺
③味覚🍴
④ダンス🎵
⑤四重奏🎻
⑥牛肉🥩 pic.twitter.com/C3BEngcvB2— 芸能人格付けチェック (@kakuzukecheck) December 31, 2020
『本当にあった医学論文』は、珍しいテーマの医学論文を集めたシリーズ。その第3巻にそんな論文が紹介されている。
「ネタを冷凍しても寿司の味は落ちない」
Iwata K, Fukuchi T, Yoshimura K. 2015. Is the Quality of Sushi Ruined by Freezing Raw Fish and Squid? A Randomized Double-Blind Trial With Sensory Evaluation Using Discrimination Testing. Clin Infect Dis 60:e43–e48. https://dx.doi.org/10.1093/cid/civ057
寿司ネタとしては、アニサキスの生息が確認されているサバとイカを選びました。実験の1週間前に、大阪府内の市場でサバとイカを購入し、40℃の冷凍庫で凍らせました。実験の2日前には、同じ市場でサバとイカを購入し、通常の冷蔵庫で保存しました。冷凍した魚は、実験前日の夜に冷蔵庫に移し、そこで一晩かけて解凍した。サバは和歌山県で獲れたマサバを選んだ。イカは、鳥取県で捕獲されたケンサキイカを選択しました。冷凍素材と未冷凍素材では、魚種と漁場を同一にした。実験当日の朝、2人の寿司職人がサバとイカを寿司サイズにカット。また、寿司飯(商品名「コシヒカリ」、石川県産)を炊き、実験ではすべての寿司に同じ飯を使用した。
『本当にあった医学論文』の第1巻にはこういう医学論文が合わせて79本、第2巻では75本、第3巻では67本紹介されている。科学的妥当性よりは物珍しさが重視されていて、症例報告や怪しげな研究も少なくないが、岩田氏の論文のようにハードコアな研究もある。研究のネタをみつけるアタマが柔らかくなりそうだ。
例えば、勤務医のブラックな勤務体制が話題になって、医療の安全性まで心配されている。
- 無給経験の医師「患者の命が危ない」 激務で疲労、手術居眠り(東京新聞 2019年6月28日)
- 徹夜明けの外科医に手術されるの、嫌ですか?(日経ビジネス電子版 2017年5月8日)
実際はどうなのだろう? 同じく第3巻には、New England Journal of Medicine(NEJM)に掲載された「夜勤明けに手術をしても大丈夫」という論文が紹介されている。NEJMは、インパクトファクターが74.7超で世界医学雑誌ランキング総合医学部門で第一位(2020年)の医学専門誌だ。夜勤明けとそうでない場合とを比較して、病院のタイプごと、執刀医の年代ごと、アウトカム毎に比較して、差が無かったという。
日米の医療体制には違いがある。日本の場合でも検証があるとよさそうではある。
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