プロレーンマスク、ドクターガードマスク、活性炭入りマスク
新型コロナウイルスワクチンの接種が日本でも始まっているが、マスクはまだしばらく必要になる。また、いずれにしろ解剖実習や臨床実習にはマスクが必要だ。昨年の解剖学の授業に向けて教員用に確保してあった製品をいくつかみてみよう。
メディコム サージカルマスク
メディコムはカナダに本社を置く医療用資材のメーカー。昨年は一時製品がほとんど流通しなくなったが、今は落ち着いてきた。マスクは中国製。日本支社のFacebookがある。
医療向け製品は米国の規格に準じている。プロレーンマスクはASTM(米国試験材料協会)規格に沿って、LEVEL-1からLEVEL-3までの3種類がある。LEVELが上がるほど、飛沫防御率が高い。LEVEL-3は手術用で、ストラップを頭の後ろで結ぶタイプ。LEVEL-1から2までは、普通のサージカルマスクと同様、耳に掛けるタイプ。対面授業や一般の診療にはLEVEL-1またはLEVEL-2でよい。
ノーズワイヤーがアルミニウム製なので(一般にはプラスチック製)、鼻の形にしっかりとフィットさせやすい。よくフィットしていればメガネがくもりにくいので、メガネやアイシールドを使っているときによい。
いずれも、50枚入りのバルクで、紙箱にそのまま束で入っている。プラスチックの保護袋はないので、水濡れ・汚れに注意。店頭の棚売りより、取り扱いの多いネット販売で買った方がよい。
Dr. GUARDマスクは、民生用。アンチフォグのタイプは5枚入りの小包装なので、普通の人には使いやすい。(2023/10現在、販売終了、在庫のみ)
BMC 活性炭入りマスク
解剖実習では多少とも室内の空気にホルマリンが蒸散している。労働基準以下にはなっているが、臭気が気になることはある。また、ホルマリンに対する過敏が現れることが稀にある。活性炭入りマスクを使うと、そうしたストレスが軽減される。飛沫を防ぐ効果自体は普通のサージカルマスクと変わらないので、日常の用途には普通のマスクでよい。
BMCは、衛生用品などを扱う日本の会社で、マスクは中国製。普通のサージカルマスクの他に、活性炭入りマスクも販売している。
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