Week7 Day1 下腸間膜動脈と大腸、十二指腸、膵臓、肝門脈、後腹膜臓器
午前
8:40 実習開始 4人遅刻
10:00 腸の切り出し開始
11:45-13:00 休憩
午後
13:00 実習開始 おおよそ回腸パイエル板探しから
14:45 9班終了
17:00 全班終了
依藤メモ
- 腸間膜動脈の「カン」は「間」で「管」でないことに注意。毎年、何人かが間違った答案を書きます。
- P90 右カラム 4. 上腸間膜動脈、下腸間膜動脈の血流分布の境界はきちんと押さえておくこと。
- 訂正:P91右カラム下から3行目「第3腰骨」→「第3腰椎」
- 追加:P92左カラム 欧米では膵臓を頭頚体尾の4部分に分けるが、日本では頚を頭に含め、3部分として扱うことが多い。
- P92左カラム 4. 総胆管と主膵管の合流部を探すには、細いプローブがあれば総胆管の断端からそれを入れ、先端を大十二指腸乳頭の近くまで進めておく。そのプローブの先端の位置を確認しながら、膵臓を崩していくと主膵管との合流部を確実に見つけることができる。
- 追加:P92右カラム7. 脾動脈から分枝して膵臓に分布する約10本の枝は、まとめて「膵枝」と呼ぶことが多い。
- 追加:P93左カラム 4.「門脈ー体循環吻合」は臨床的にも重要。きちんと頭に入れておくこと。
- 訂正:P93左カラム 4. 「傍臍吻合」「傍臍静脈」→「臍傍吻合」「臍傍静脈」
- 追加:P93左カラム 4. 後腹膜吻合の「後腹膜静脈」は具体的には「腰静脈、上行腰静脈など」を指す。
- 追加:P93左カラム「臨床との関連」2行目 「肝門脈が閉塞」とあるが、完全閉塞は稀で、通常肝硬変などで類洞の血流が流れにくくなる狭窄が多い。
- P93右カラム 1. 消化管の切り出しの際に結紮する糸は、色糸より凧紐(タコヒモ)の方が強く縛れますからタコヒモを使ってください。教卓横の机の上から必要な分を(切って)持っていってください。
- 変更:P94右カラム 15.胃の切開は「前面」とあるが、「大弯側」に変更。臨床でも摘出した胃の切開は大弯でおこなう。←病変が小弯側にあることが多いため。
- 追加:P94右カラム 15. 幽門洞、幽門管はまとめて「幽門部」と称される。また、幽門括約筋、幽門口がある部位は「幽門」。
- 追加:P94右カラム 16.「大十二指腸乳頭」は別名「Vater(ファーター)乳頭」とも呼ばれる。ここに胆汁、膵液の分泌をコントロールし、逆流を防ぐ「Oddi(オッディ)の括約筋」がある。
- 追加:P94右カラム 17. 腸(特に回腸)の切開は腸間膜付着面に沿って切開線を入れてください。集合リンパ小節(パイエル板)が腸間膜付着部の対向面にあるためです。空腸、回腸の切開はそれぞれ約5cmとあるが、回腸遠位部は約3mを切開、粘膜面をそっと水洗してパイエル板を探してみる。(加齢や死後変化のため、見られないことも多いが探してみること。)
- 追加:P94右カラム 18.「回盲弁」は別名「バウヒン弁」とも呼ばれる。
- 追加:P95左カラム19. 「結腸膨起の間には半月ヒダ」とあるが、「半月ヒダの間が外にふくれて結腸膨起と考えた方が覚えやすい」。
- 追加:P95右カラム 7. 精巣(卵巣)動静脈と尿管の位置関係の記憶には、英語圏では”Water runs under the bridge”という覚え方がある。尿を水にたとえ、動静脈を橋にたとえている。尿路の手術の際、誤って動静脈を結紮、あるいは精巣、卵巣の手術の際に誤って尿管を結紮すると健康な臓器が壊死することになる。特に後者では腎臓がダメになる。動静脈と尿管の位置関係に関しては、子宮動静脈と尿管でも同じ。(cf. 但し、総腸骨動静脈との交差部では尿管が上を走る。)
- 追加:遊走腎:腎筋膜、脂肪被膜等による腎臓の固定がわるくなった場合、腎臓の下垂が起きることがある。2椎体以上下垂した場合を遊走腎と呼ぶ。腰部の鈍痛、血尿などをきたすこともある。
- 追加:P96左カラム 腎臓の8. 腎臓副動脈 accessory renal arteries(副ー腎動脈、腎副動脈とも訳される(前者ではハイフンをいれ副腎動脈と区別する))は腎門部以外から腎に入る動脈で、大動脈から直接分枝している場合も多い。
- 追加:P96右カラム 18.腎盂:正式な解剖学用語では「腎盤」だが、臨床現場ではほとんど「腎盂」が使われるので「腎盂」で覚えてよい。
- 追加:P97 副腎の4. 右副腎が分からない時は下大静脈からの分枝(右副腎静脈)を探して副腎を見つけることもできる。
- 追加・訂正:P97右カラム腹大動脈と下大静脈の1. 腹大動脈の枝の分類で臓器にいく枝を臓側枝、腹壁に分布するものを壁側枝と呼ぶ。訂正は2番目の・副腎動脈→中副腎動脈、腎臓動脈→腎動脈
- 追加:解剖の復習 2.左右の腎臓と周囲の構造物との位置関係は実物、およびアトラスで確認しておくこと。
- 摘出した器官等は配布のビニール袋に入れて乾燥しないように保存する→次の試験の範囲!!。但し、肝臓は別のビニール袋に保存する。