Day 6 Week 2 リンパ系、背部

午前は組織学のリンパ系(村上)。講義に1時間、続いて実習。11:45には全員終了。

多かった質問:

  • これは胚中心?
    • 分裂像があれば確定、みあたらなければ推定。40×で血管を差して胚中心かと聞かれたのが数件。弱拡でまず大きくとらえよう
  • これは形質細胞?
    • 車軸核と、リンパ球より多い細胞質を目安に。ありそうな場所も決まっている
  • 脾索と脾洞がわからない
    • 脾洞は血管だから、壁を一周追えるはず。その中は脾洞の内腔(赤血球が多数)、その外は脾索(ここにも赤血球など)

午後は解剖学実習で、昨日の続きから(依藤)。

13:00開始、最速17:30、18:30残り2班、19:00終了。

作法:構造物それぞれに手順あり、最適な道具あり。骨格筋は、起始停止を確認して、同定する。筋腹を手で浮かせたのち、処理する。神経・動脈を結合組織から分けるためには、指、ピンセットでほぐす。皮膚は、昨日の範囲で慣れたでしょうか。

予習して予測:骨格筋なら起始停止(=身体運動)、神経・動脈なら分布先を予習したい。実習では予測して、作業する。関連づけた知識は、試験でも有用。

作業に関するFAQ

肩甲背神経:プロメテコア322の図。図の印象より、内側(肩甲骨のウラ)を降りてくる。

後頭三角:まず軸椎の棘突起に触れたい。場所、深さの検討をつける。

脊柱起立筋:起始停止の違いを、図譜で確認、実物で確認。

広背筋の起始:肩甲骨・胸椎・腰椎・仙骨・腸骨・肋骨。

椎骨動脈:どこから来て、どこへ行くのか。骨学の復習と本日の予習。

依藤メモ

*開始時および終了時ブリーフィングをできるだけおこなうようにして下さい。開始時にはその日おこなうことおよびその重要なポイントをまとめて全員に伝え、全員がそのコンセンサスのもとに実習を遂行する。終了時にはその日おこなったことおよび大事なポイントをまとめて全員の前で発表し、全員の認識を共通にする。

*骨標本での確認を行いたい時には、E-1の解剖台においてありますので、利用して下さい。但し、骨標本はカビが生えるので、清潔な乾いた手で触るようにして下さい。

*明日の実習でゴーグルを用意とありますが、ノミで骨を削る際の目の保護のためです。眼鏡の人はそのままでも構いません、裸眼の人はスキー用でも何でも構いませんからあるものを用意して下さい。

*実習書の訂正:P11左カラム2行目「第2~15胸椎」を「第2~5胸椎」に訂正。但し、小・大菱形筋の起始は教科書によっては小菱形筋C6-C7、大菱形筋T2~T4(5)としているものもあります。個体差・人種差の範囲です。

*追加参考事項:P11右カラム「背部中間層の筋群」の1.上後鋸筋の2行目「停止は第2~4肋骨上縁」はグレイ教科書では「第2~5肋骨上縁」 2.下後鋸筋1行目「第11胸椎~第2腰椎」の「第2腰椎」は同じく「第3腰椎」となっています。これも個体差の範囲です。人体は自然の一部で、人の作った一定の規格に当てはまるものではないことを実感して下さい。

*僧帽筋の支配神経で頸神経叢の枝とありますが、ここでは頸神経叢自体が見える訳ではありません。

*長時間にわたり解剖をしているとご遺体が乾燥してきます。各班に渡してあるスプレーに水(水道水で可)を入れて、適宜噴霧し乾燥を防いで下さい。