組織学の教科書を検討する
組織標本を読めるようになるのが組織学の学習とすると、選択の要点は次のようになるだろうか:
- 高品位な光学顕微鏡写真が多数あること
- 文章や写真だけではわかりにくい局面で適宜模式図があること
- 形態を意義付ける機能面、分子面の記述がしっかりしていること
- 新しい知見がフォローされていること(免疫系が目安になる)
図譜が一緒になり、細胞生物学や分子生物学まで含む教科書が主流だ。日本語版の改定が遅れがち。
原著第5版(2006)の邦訳。
Histology: A Text and Atlas: With Correlated Cell and Molecular Biology (International Edition)
Inkling版あり。
2002刊行の原著第1版の邦訳。
Histology and Cell Biology: An Introduction to Pathology, 4e
第4版。
2009刊行の原著第12版の邦訳。
2013の第13版。Inkling版あり。
2006刊の原著第5版の邦訳。
Wheater's Functional Histology: A Text and Colour Atlas (With STUDENT CONSULT Online Access), 6e
2013の第6版。Student Consultあり。Inkling版あり。
2001刊の第2版の邦訳? 写真が少ない。
Color Textbook of Histology, 3e
2006刊行の第3版。このタイトルは打ち切りだろうか? 同一著者で似たようなタイトルのColor Atlas and Text of Histologyのほうが改定が進んでいる。
Color Atlas and Text of Histology, International Edition
20年間改定されずいたが、新しい著者によって改定されて第2版に。
上の2点は旧さが目立つ。
模式図だけ。