上腸間膜動脈・下腸間脈動脈・後腹膜臓器
午前
8:40-9:30 骨盤部講義
9:45 実習開始
10:10-11:00 小林先生来訪
午後
13:00 B-5班発表 門脈と側副路
13:15 実習開始
19:00 20名程度主に課題
20:00 10名程度
21:00 実習終了
メモ
骨盤部骨実習の持ち物:ハサミ、ポケットティッシュ2袋
凧紐の用意
総胆管と主膵管の合流部を探すには、総胆管の断端からプローブを入れ、その先端を大十二指腸乳頭の近くまで進めておく。そのプローブの先端の位置を確認しながら、膵臓を崩していくと主膵管との合流部を確実に見つけることができる。
*鼠径ヘルニアの用語について:直接、間接の2種類がありますが、その名称は腹壁を押して直接に浅鼠径輪の部分に膨隆してくるのが「直接鼠径ヘルニア」、鼠径管を介して間接的に浅鼠径輪の部位、あるいは陰嚢内へと出てくるのが「間接鼠径ヘルニア」です。
*精巣(卵巣)動静脈と尿管の位置関係の記憶には、英語圏では”Water runs under the bridge”という覚え方がある。尿を水にたとえ、動静脈を橋にたとえている。尿路の手術の際、誤って動静脈を結紮、あるいは精巣、卵巣の手術の際に誤って尿管を結紮すると健康な臓器が壊死することになる。後者では腎臓がダメになる。動静脈と尿管の位置関係に関しては、子宮動静脈と尿管でも同じ。(cf. 但し、総腸骨動静脈との交差部では尿管が上を走る。)
*対馬教授の講義でもあった上腸間膜動脈による左腎静脈の圧迫(血尿が出る)はNutcracker症候群(クルミ割り症候群)と呼ばれます。クルミ割りでクルミを挟むように腎静脈が挟まれるためです。
*腸間膜動脈の「カン」は「間」で「管」でないことに注意。毎年、何人かが間違った答えを書いています。