医療スタッフのための英会話ハンドブック 改訂版

日本国内で外国人を診療する機会は、都会だけでなく地方でも少なくない。今後それはさらに増えるだろう。

外国人の患者が英語を流ちょうに使えるとは限らないが、医師も英語を使えないのではらちがあかない。英語自体は平易だから(医療に固有の表現はあるにしても)、学ぶのは大変でないはず。

医療英語の本はいくつかあるけれども、本書の特徴は著者だ。ネイティブスピーカーが2名で、一人は医師もう一人は言語学者。日本人の著者は医師。日本の診療現場での会話を直訳するのではなく、英語圏で使いそうな表現を体系的にまとめてある。出版社は、英語関係に強い研究社だ。

また、学ぶ労力を減らすために、同じ意味で表現の違ういい方がある場合には、最も平易な一種類だけが取り上げられている。(座って、なら、sit down / take a seat / have a seat などが可能だが、sit down, please. だけ)

初診での問診に始まり、身体診察・検査・処置での会話、さらに腹痛などよくあるシチュエーションでの会話を学んでいく。

いずれも、見開きで和英の対訳になっている。直訳ではなく、それぞれ自然な表現になっている。

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初診の会話。見開きで日英の対訳になっている
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日本語でも聞きにくいことは、英語でどういっていいか思い当たらないものだ
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検査での会話

全編文字だけなので、ちょっと息苦しい。それぞれのシチュエーションに応じたイラストがあるとか、物語仕立てになっていると、よりなじみやすかったのではないか。

巻末には、すぐに使える問診票がある(デザインは工夫した方がいいと思うが)。

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研究社のホームページから、本書に対応した音声をダウンロードできる。ダウンロードにコードや認証は不要で、無料だ(本書を買う必要もない)。本書の音声は、MP3ファイルと、Podcastの両方で提供されている。