Week3 Day1 発生学、腋窩

午前は、実習講義(上肢)、発生学(総論、四肢)
午後は、実習腋窩。スケッチ課題。

8:40-9:38 上肢
9:50-11:15 発生総論
11:20-12:05 四肢発生

13:00 開始。腕神経叢のスケッチ課題。
15:30 スケッチ開始ちらほら。
16:00 ほぼスケッチに取りくむ。ほか、動脈の枝に取り組む(なかなか見つからないことがあるようだ。変異も多いらしいけど)。

腋窩鞘:図2.10は概念図、土管のような構造物は観察できない。血管・神経にまとわりつく結合組織である。今後も、結合組織がなにかを包んでいる様子を観る。腹壁の筋膜、鼡径部の鼡径管などである。
レポート:班員全員で協力して、班で2枚レポート。
スケッチとは:スケッチは、スケッチです。写真ではない。強調、省略、やや変形、透視もできる。
同定とは:神経なら末梢へ探求。同定の根拠は末梢でつかむ。

17:00 チェック開始。17:25 4班済み(T)。18:25 計14班済み(U2、T11、Y1破格)。
18:30 チェックは明日にもちこし。18:35 残り10班程度、スケッチに励む。

===依藤メモ===

*金曜日に一部の班には出題しましたが、全班に伝達できなかったので、ここに記します。肩甲骨周囲の動脈吻合のことが実習書には記してあります。吻合のある部位は動脈の本幹を結紮しても、血流のバイパスがあり、末梢は壊死しませんが、吻合のない部位は長時間結紮すると末梢は壊死します。これから解剖を進めていくと鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈→橈骨動脈・尺骨動脈という上肢血流供給の本幹が出てきます。この本幹のどの部位では結紮してもいいが、どの部位では結紮は避けるべきかを判定してください。(注意:吻合は肘関節周囲にもあり。手にも浅掌動脈弓、深掌動脈弓による吻合あり。)
*P.28右カラムの下1/5くらい「腕神経叢」のところで鎖骨の切断、近位端の取り外しをおこなってください。
*腕神経叢のところの静脈の除去にあたっては、中に血液が残っている場合はタコ糸(1カ所につき2本使用して結紮。その間で切断する。)で静脈を縛り、中身が出てこないようにしてから切断、除去する。
*写生のレポートには引き出し線で構造の名称を入れること。
*写生の際に使うバインダーは教卓横のコンテナにおいてあります。きれいな手で触って下さい。(このバインダーは実地試験の際にも使います。汚した場合は洗剤で洗って戻して下さい。)
*腋窩動脈の分枝の数:私は第1部:1本、第2部:2本、第3部:3本と覚えています。

[腕神経叢レポート] 右と左、班で合計2枚。
教員をよぶまえに…各班で自己点検
右を担当した人は、左を点検。左担当者は、右を点検。
点検項目
神経束 3本 名称
神経 5本以上 名称と同定根拠を記述。当然、剖出されていること。
動脈 1本 神経叢との位置関係が分かるように。名称も。
提出期限は、17時

去年のツッコミどころ:左右終わってないし。名称ないし。根拠の記述ないし。「腕」の字まちがってるし。根拠が見えていないし。結合組織たっぷりあるし。大胸筋もういらん。上記の点検項目を班内で確認するだけ。同定の基本は「神経は支配するもの、筋は起始停止」無理なら走行の特徴をとらえる、ひっぱってみる。根拠がM字だけというのやめて(変異あるし)。末梢へ、末梢へ。
注:実習でのレポートはあくまで観察した所見に基づくべきなので、同定の根拠として、本の知識で実際に観察していない支配筋を書くのは不可。