脊椎動物のからだ―その比較解剖学

本書は新刊ではない。(群馬大学図書館の蔵書

原著の『The Vertebrate Body』はかつて米国の大学の教養課程で広く使われていたらしい。現在は廃刊。1986年刊の第6版が最後だろうか。流通量が多かったせいか、現在でも新品で入手できる(プレミア価格)。現在でも販売が続いているのは、この日本語版だけのようだ。

原著第6版の古書にあった書き込み。マーカーは最初の17ページまでしかない(全659ページ)
原著第6版の古書にあった書き込み。マーカーは最初の17ページまでしかない(全659ページ)。二人は幸せになったろうか?

内容は、脊椎動物の比較解剖学。扱われる種は現世のものだけで、古生物学は含まれない(系統樹は別として)。

多様な種別を比較してそれぞれの理解を深めるのは、医学・生物学に限らず科学の方法論の一つだ(たとえば比較人類学)。人体解剖学の形態の意味づけにも、比較解剖学が役に立つ。

日本語版の紙面。活版印刷だったのをスキャンしたようだ。
大動脈弓由来の構造の比較

日本語版は、もともと活版印刷だったのをスキャンして再版しているようだ。文字がかすれて少し読みにくい。カラー図版のページはきれいに印刷されている。原版を改めたのだろう。

IMG_2844
カラー図版

古典ではあるので、新しい知見は含まれない(それがどれほどかは専門外でわからないが)。現在も継続されている類書はいくつかある。