Anatomy: A Photographic Atlas, 8e

解剖学カラーアトラス 第7版』の原著が第8版に改訂された。内容、デザイン、レイアウトのいずれも現代的なニーズに合わせてアップデートされていて、好ましい。タイトルも「Color Atlas of Anatomy」から変更されているが、Amazonなど市場では旧称のままのこともある。

写真を使った図譜の中では解剖が最も丁寧で、みて構造がよくわかる。

写真の理解を助けるために模式図が多く追加・刷新された。また医療画像も新しいものに置き換えられ、対応する解剖写真と対比できるようにレイアウトされている。解剖写真の更新は少ないようだ。図中のポイントが数字で示され参照が煩わしいが、図を紙面で大きくレイアウトできる利点はあるので一長一短か。

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断面標本の写真、CT、模式図、表を対比しながら解剖を学ぶ

 

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肺区域の解剖写真と模式図を対比

 

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心臓MRI

 

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心臓の高速CTと3D構築(右下2つの画像のキャプションにMRIとあるのはCTの誤り)(次の増刷で修正予定 (2015/3/11追記))

 

thePointのサービスが追加された。登録すると練習問題集 Question Bank を使えるようになる。Question Bankには学習モードとクイズモードとがあり、知識の整理と確認ができる。クイズモードでは、多数ある問題から指定した数だけ自動的に出題してくれる。

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thePoint付き

 

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thePointのQuestion Bankのクイズモード

 

Kindle版もある。従来のKindle版の医学書は図の品質が悪かったが、最近のは改善されている。本書も前の版はひどかったが、今回は紙面のままのレイアウトで、図の解像度がRetinaディスプレイに合わせてある(Kindleプリント・レプリカ本)。

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Kindle版をiPadでキャプチャー

これに対して、Inkling版は使いにくい。画面にラベルの説明とを図とが収まらないことが多く、ラベルの数字が何かをみるためにいちいちスクロールしなければいけない。