正しい心臓解剖図

図書館の蔵書

一般の解剖学書や臨床医学書では、心臓の解剖のイラストが実際とは異なって描かれてしまっていることが、往々にしてある。作者は心臓外科医で、心臓の詳細な形態や発生を綿密に確認しながら本書のイラストを描いている。

イラストはいずれも臨床の視点から計画されている。他書では学びにくい事柄も多い。心カテ、心エコーなどの参考になる。CBTや国試の画像対策でも有用だろう。

技法は、ペン、水彩、色鉛筆で、水木しげる氏の漫画に似た迫力のあるタッチだ。ただし、描かれているものによっては立体感が不明解なこともある。

もとは循環器科の和文誌の連載で、それを再構成して制作された。学術書の構成としては多少論理性に欠ける。後半は作画に関するエッセイといった風情だ。

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心臓の透視図(左前斜位):心カテの参考になる
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四腔断面:心エコーの断面を模している