学習の手引き

授業の初日に、学習についてのオリエンテーションをします。

授業の概要

解剖学の授業は、10月から1月までの約4か月間、時間数にして約190時間あります。その大半が解剖学実習で、残りが講義と試験です。試験は講義と実習から出題され、期間中に複数回あります。また、スケッチなどの課題が数回あります。

本学の解剖学の授業では、旧来の解剖学に加え画像解剖学も合わせて学びます。そのために、解剖体の死後CT画像を参照しながら解剖実習を行います。試験にもそれに関する出題があります。

授業の大半を占める解剖学実習で最も重要なことは、

予習すること

これに尽きます。あなたの既存の知識には殆どないことを学ぶからです。右も左も分からない状態で実習しても、右も左も分からずに終わるだけです。本当です。

解剖学の授業での情報通信技術(ICT)の利用

解剖学の授業では、ICTが活用されています。そのポリシーは次のようなものです。

  • 使い方を学べば卒後も活用できる一般的なもの

具体的には、次のテクノロジーが使われています。

  • Gmail(連絡、成績通知)
  • ブログ(日誌、学習案内、教科書案内、過去のアーカイブ)
  • Googleカレンダー(授業予定)
  • Googleドライブ(共有ドライブを資料配付に使用)*
  • Googleフォーム(各種アンケート)*
  • X(通知の補完)

* は、プライバシーやライセンスの保護のため全学認証によるアクセス制限あり。他は公開されています。

以下のサービスは、使用されません。

  • 教務システム
  • GU LMS

FAQ

試験とレポートについて:

  • 試験問題を教えて下さい
    • だめです
  • このサイトに試験のヒントはありますか?
    • 過去の授業の資料や試験問題・解答があります。それらが役立つかは予断を許しません
  • 試験は難しいですか?
    • 勉強しなくても合格するか、という趣旨の質問なら、難しいしたぶん不合格、という答えになります
  • 試験の範囲を教えて下さい
    • 下のようになります。範囲を狭めてください、という趣旨の質問なら、大学の勉強は高校までのと違うことに注意しましょう
      • 講義と実習の内容
      • 上に関連する解剖学の知識
      • 代表的な教科書・参考書に書かれた内容
      • 以上に基づいた思考を要する問題
  • 試験に出るポイントを講義ではっきりと話してもらえませんか?
  • 課題(レポート)は、提出すれば及第になりますか?
    • 提出しても0点になることもありますから、注意して取り組みましょう。観察や考察、引用による裏付け、記載方法が科学的に適切かどうかを判断し、加点ないし減点します。なお、剽窃・盗用・不適切な引用は、停学ないし訓告になります

勉強について:

  • どうやって勉強したらいいのか、よくわかりません
    • わたしにもわかりません。ともかくなにか始めて完了するところまでやってみてからまた考えたらどうですか?
  • 油断していて、次の試験に勉強が間に合いそうもありません。どうしたらいいでしょうか?
    • やれるだけのことをやる他にないです。次からは毎日勉強しましょう
  • どの教科書を選んだらいいかわかりません
    • 悩んでいないで『グレイ解剖学』を手に入れて、今日からでも勉強を始めましょう

解剖実習中:

  • これはなんですか?
    • あなたは何だと思いますか? どうしてそう思いましたか? あなたの頭蓋骨の中にあるのは何ですか?
  • 頚神経ワナはどこにありますか?
    • どういう点に注意したらみつかるはずですか? 多くの場合、質問する人は、すでに答えを知っています。知っていることに気づいていない、わかっていてもそれを認めたくない、同意してくれる仲間がほしい、褒めてほしい、背中を押してほしい、科学的な理由付けをしかねている、などです。自分の疑問そのものについて考えてみましょう
  • 甲状腺はどこにありますか?
    • ……もう壊れていますが…… 予習してください

アイキャッチ画像の出典:Wikipedia