プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第4版

医学書院
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『プロメテウス解剖学アトラス』日本語版の第4版への改訂が進行中だ。その最初が『解剖学総論/運動器系』で、つづいて頭頸部/神経系、胸腹部/骨盤部が近刊。

学部生にはオーバーキルかもしれない。しかし形態学のベースを確かにしようというときは役に立つ。PT/OTなど解剖学に根ざしながらも解剖実習がないコースなら、研鑽を深められる資料になる。

『プロメテウス解剖学アトラス』の特徴はつぎのとおり

  • 全3巻からなる大ボリュームと画像点数
  • コンピュータ上で描かれ、剖出の深さをレイヤーで表現された精緻なイラスト
  • 解説文とイラストとでストーリーが紡がれ、教科書としても学べる

ボリュームを比較してみよう。Gray’s Anatomy(プロ用の方)とともに、『プロメテウス解剖学アトラス』は、解剖学・組織学・生理学のテキストのなかで最大級だ。

解剖学・組織学・生理学のテキストの誌面総面積を比較

医学書院のサイトには立ち読みで一部の紙面をみることができる。どれほど美しいイラストなのか、確認されたい。

これらのイラストを描いたのは、Karl H. Wesker氏とMarkus E. M. Voll氏、Wesker氏が主に骨格系、筋系、神経系を、Voll氏が内臓系を描いている。Wesker氏の骨格のレイヤーにVoll氏の内臓のレイヤーが加えられた共作も多数ある。

今回の改訂の内容は下の通り。第3版をもっていたら買い換えなくてもいいかもしれない。最近流行りの「筋膜」に関心があったら検討してもよさそう。

  • 筋膜構造と機能に関する新しい章が追加され、神経支配、コンパートメント症候群、筋膜の分類について取り上げてられた
  • 女性の骨格筋、生殖器、外科的介入に関する新しいセクションが追加
  • 性別や民族の多様性を反映するように一部のイラストが改訂された
  • 一部の臨床画像の改訂
  • 変異についての説明が改訂された

多様性への対応は、プロメテウスシリーズにかかわらず、最近の多くのテキストで取り組みが進んでいる。本書でいえば、たとえば全身の骨格筋を概観するイラストが男女2セット用意され、女性が先に並んでいる。

『プロメテウス解剖学アトラス』には冊子体のほか、医書.jpの電子版も用意されている。前ページを3分間の時間制限付きで立ち読みできる。アップデートされた部分のページは下のとおり。

  • 73/640:女性の骨格筋
  • 82/640:筋膜

なお、英語版には冊子体に電子版へのアクセスコードが附属しているようだ。日本語版もそのような対応になったらよいのだが。