WEEK10 Day1 肛門三角~尿生殖三角

<過去問解答訂正>

2023 問35 誤 c → 正 b

<前説>

今日の剖出チェック:坐骨海綿体筋、球海綿体筋、浅会陰横筋、 CTチェックリスト回収

肛門三角~尿生殖三角は、解剖可能な人が1人に限定される(ただし、手伝いでもう一人必要)ので、2-2に分かれて、CT課題を並行すること。

両足の間に木枕を挟む

〇肛⾨三⾓

脂肪の多い部位の解剖ですので、鈍的に脂肪を取り除いていく。

左下直腸神経は、明日の剖出チェック(採点あり)の対象なので、切ってしまわないように!不安なら右で練習してからやる。

〇男性の外⽣殖器

一般的に特に問題なく解剖できます。ただし、教科書(グレイ)では陰茎の断面図の解説が甘いので、実習書で各部位(特に血管・神経似た名称が多い)を覚えること。

〇⼥性の外⽣殖器

グレイでみる以上に「立体的」で脂肪が非常に多いのでこれをしっかりととっていくことが重要。

『浅会陰筋膜の膜様層(コリース筋膜)を同定する必要はなく…』:ご遺体によってははっきりわかる

筋膜が剖出された→筋膜より表層側(※解剖学的には下方)に坐骨海綿体筋、球海綿体筋、浅会陰横筋があるかチェック→なければコリース筋膜

ただし!

女性の坐⾻海綿体筋と球海綿体筋:かなり薄弱していることがあるので、慎重に脂肪を取り除いてください。※GDVみたいにガッツリ筋肉のある班はほとんどないと思う、小陰唇沿いに球海綿体筋があって、筋束が疎に5~10本というケースも多々

前庭球:これもよく観察しないと球海綿体筋と一緒に除去してしまいがち。血液が溜まっていると色も違うし、プニプニしてわかりやすい。

ここまでで剖出チェック、順番登録してください

〇深会陰隙

深会陰隙は解剖しないで OK です(文章を読むだけ)。

〇骨盤腔(進むかどうかはお任せ、骨盤部でCT課題やる班は進んでください)

女性班は、折半の前に、腹膜(子宮広間膜)、靭帯の確認をしっかりと行う。

卵巣、卵管:腹膜に包まれて「吊られる」構造は、腹部の臓器と同じ(実際は重力で下方に降りています)。

靭帯は円靭帯(子宮円索)以外はあまり太くはない、よく探す(腹膜とほとんど一緒になってるかもしれないので、ヒダとして認識すればOK)。

子宮、卵巣がない班は、ほかの女性班で見せてもらう(折半すると子宮頚の位置が変わるので、なるべく折半する前に)。

〇骨盤の折半(ストライカーが混雑するので、明日待ちたくない班は今日やる、1班目でデモするから声かけてください)

ストライカー 取り扱い注意。きれいな手で。筋肉や結合組織が残っていると切れません。無理やり切らない!

必ずスイッチが「0」になっていることを確認してから電源をさす。ゴーグルやフェイスシールド着用のこと。

ストライカーのみで完結しません、届かないところは手ノコを併用。

腰椎骨折などで金属プレートが埋まっているなどの理由で困ったら教員を呼ぶ。逆位の班も左側を切り離す。