Elsevier eBooks+ で日本語版も

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エリゼビアのテキストに付属している電子版が、日本語版・英語版とも同じプラットフォームで使えるようになった。

エルゼビアのテキストの多くに、電子版へのアクセスコードが付属している。日本語版の場合には、英語版と日本語版の両方の電子版が得られる。冊子体と電子版をいちどの支払いで得られるのでお得だ。『グレイ解剖学』『ガイトン生理学』などですでに利用している医学生は多いと思う。

エルゼビアのロゴにある「NON SOLUS」はラテン語で「我一人にあらず」の意味。「知は個人のものではなく、共同で育まれる」という出版理念を象徴しているらしい。電子版の付属はまさにその体現かもしれない。

問題は、エルゼビアの電子コンテンツのプラットフォームがたくさん現れては消え、変遷してきたこと。

しかし今回、これが収束に向かっているのかもしれない。2025年12月11日から、これまでeLibraryにあった日本語版がeBooks+に移管された。ユーザー所有のコンテンツは自動的に移されているはず。

 

Elsevier eBooks+ に日本語版も収蔵された

 

eBooks+ には、電子コンテンツのプラットフォームである VitalSource が使われている。英語版はリフロー型、日本語版はPDFベースだ。すでにVitalSourceを使っていた場合、eBooks+は独自のアカウントになり、統合はできない。

ブラウザで閲覧するほか、Windows、macOS、iOS、iPadOS 対応のアプリでも使える。アプリにコンテンツをダウンロードしておけばオフラインでみられる。

従来の日本語コンテンツのあったeLibrary < https://www.elsevier-elibrary.com/ > にアクセスすると、トップに移行を促すメッセージが出る。iPublishCentral eBooks Readerで使っていたコンテンツはひきつづきみられるらしい。

 

旧 eLibrary

 

なお、『コスタンゾ明解生理学』など少数のテキストの日本語版が配信されていた、Online eBook Library < https://online-elib.jp/jpoc/ > のコンテンツは、eLibraryには移管されずもとのままだ。

eBooks+のまえの Student Consult / Expert Consult のときは、Inklingというプラットフォームが使われていた。それ以前はElsevier独自のプラットフォームだった。日本には独自のExpert Consult < https://www.expertconsult.jp/ >もあった。VitalSourceになって、そろそろしばらく落ち着いてくれたらと願っている。

注:電子版のアクセスコードは冊子体にだけ付属している。Kindle版や医書.jp版など、もともと電子版のを買うと eLibrary+ のアクセスコードは付属しない。