WEEK7 Day2 胸部エコー・縦隔・腹壁
木曜日は終日実習。縦隔の解剖 (2名)、腹部の解剖 (2名)、CT課題というように、手分けして解剖を進めて構わない。
- 冠動脈のスケッチチェック
- 胸部エコー
- 上縦隔
- 後縦隔
- 前外側腹壁の表層、筋群
冠動脈スケッチチェック
- 本日10時から順次採点する
- 班員全員でレビューして誰が質問されてもいいように
胸部エコーのデモ (14時開始予定)
- 各列一人ずつ、患者役お願いします
- 国試に頻出
- 長軸・短軸・四腔面・Mモード・ドップラー
- 診療として心エコーを受けると880点(1点10円)、3割負担なら2640円
縦隔は鈍的剥離で (昨日の続き)
- 胸管をぜひみつけよう。手荒にすると壊すので丁寧に
- 大血管周りに神経が密集している。鈍的剥離で剖出していく
- 反回神経
- 自律神経系の神経叢
- 大動脈小体(何を測っている? 何神経が情報を伝える?)
- 縦隔の血管は多様性が高い。どんなパターンかメモしておこう。
- 気管支動脈
- 最上肋間動脈
- 奇静脈系
- 交感神経系の交通枝をみつけよう。色調はわかりにくいので、分岐で同定
- VAN
- 肋間動静脈、肋間神経を内腔側からもみる
奇静脈系
- 肋間静脈を左右上下受けられるように剖出しよう
上大静脈 ↑ ↑ ↙︎副半奇静脈←左肋間静脈 右肋間静脈→奇静脈 ↖︎半奇静脈←左肋間静脈
腹壁
腹壁を剖出し、開腹の準備をする。鼠径管の成り立ちを理解することが今日のポイント
- 浅筋膜とその中の血管・神経
- カンパー筋膜とスカルパ筋膜の識別。裏からみると分かりやすい
- 浅腹壁静脈
- 肋間神経
- 実習書のアドバイスに従い、浅筋膜を一体ではがす
- 滲んだ脂はこまめにティッシュでぬぐい、術野の清浄を保つ
- 腹壁の筋
- 側腹壁の3層
- 腹直筋鞘と腹直筋
- 胸内動脈〜上腹壁動脈〜下腹壁動脈のつながり
- 鼠径管
- 側腹壁の層が精索に連続することをみる
- 結合組織の膜のことも考えながら、丁寧に剥離する
- 図を見ながら、どれとどれがつながっているか、剖出して確認する
- 腸骨鼠径神経、陰部大腿神経陰部枝をみつけておく(腰神経叢の剖出の時につながるように)
- 『グラント解剖学実習』図4.8Bは誤解の元なので、『グレイ解剖学』図4.42〜4.47を参照しよう
- 開腹
- 奇数班は9分割法、偶数班は4分割法。あるいはすきな方でもよい
剖出チェック
- 後縦隔剖出チェックリストに記入する
- 鼠経管、精索 (子宮円索)についてもチェックリストの余白に書く