ねじ子のなんとなくわかった気になる褥瘡のペラ本
森皆ねじ子先生の2024年末の冬コミの新刊をいただいた。今回は「褥瘡」である。
コピー本で、表紙のイラストは色鉛筆で一冊ずつ彩色してある。ありがたや🙏
褥瘡といえば、解剖実習でしばしばみかける。本学の実習は背側から始まるので、初日に質問を受けることのひとつだ。しかし近年は、深いポケットのあるような褥瘡はみなくなった。皮膚が硬く乾いて仙骨に張り付いているくらいのが多い。そうか、褥瘡のケアの技術が進んだんだな。
とはいえ、皮膚に200mmHg以上の圧力が2時間以上かかると(つまり圧力が動脈圧を超えて虚血が続くと)、皮膚が壊死するらしい。若い人でもなる。そして、褥瘡が完成してしまうと治りにくい。数か月のスパンになる。
そこで大切になってくるのが、定量的評価だ。DESIGN-R®という。日本褥瘡学会学術教育委員会が開発した。商標登録されている。上のリンク先に、評価シートと練習問題がある。やってみよう。
褥瘡は治癒するまでの経過が長く、変化がゆっくりなので、ケアする人がへこたれてしまう。そういうゆっくりとした変化を定量化で数値にすれば、それが励みになるというわけ。
ねじ子先生の書籍の誌面の本サイトでの使用について、包括許諾をいただいてます。
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