WEEK1~2のスキル
WEEK1〜2で学んだスキルをまとめよう。
上手になったかどうかで、この先効率よく進められるかが左右される。
『グラント解剖学実習』をリスペクトする
- 自己判断で違うことをやると失敗する
- 段取りや切る位置など、ピッタリのポイントで計画されている
皮切から皮下組織の除去まで
- 白い真皮の模様が皮膚に、脂肪の黄色が体に残ればOK
- 皮切が済んだらメスを置き、もう触らないと決意する
- 皮神経、皮静脈は、ハサミとピンセットで剥離
- 浅筋膜を取り除くには、指やハサミで浅筋膜と深筋膜との間を剥離(メスは使わない!)
- 浅筋膜の除去をメスでやったら簡単なのにという誘惑に駆られるかもしれないが、失敗するよ!
筋の剖出
- 筋の表面をいったん深筋膜までキレイにする(深筋膜も剥がすと、筋がほつれやすくてあとが面倒)
- 筋の辺縁、起始、停止までキレイに
- 深筋膜をピンセットとハサミで除去(筋がほつれやすければ、補強のため深筋膜を少し残すのもOK)
- 筋の裏側に指やプローブを入れて、剥離して浮かす。切断線までよく剥がす
- 切断線にハサミの片方の刃を奥まで入れ、一気に切る(ちまちま切ると切断面がほつれて面倒)
神経・動脈・静脈の剖出
- 筋の裏には、神経や血管が結合組織に埋もれているのが見える。そこで止まらない!
- 神経・血管を、ハサミとピンセットで剥離して単離していく
- 神経は平たく、白っぽく、縦スジがあり、引っ張っても切れにくい。鋭角に分岐する
- 動脈はぷっくりとまるく、白っぽい。神経の次に切れにくいが、切れると穴が空く。鈍角に分岐する
- 静脈は赤黒く、ふにゃふにゃで、すぐ切れる
- 静脈は除去してOK
- 下の構造から神経や血管を全部剥がしてしまうと、元の位置がわからず同定が難しくなる。ところどころ剥離せずにアンカーを残しておくのがコツ
上肢に向けて
- 上肢では、深筋膜が筋をコンパートメントに分けている。いったん深筋膜を残して、コンパートメントを確認しよう
- 深筋膜の剥離をメスで皮切のようにやると指示のあるポイントがある。メスを使うのはそこだけにしよう。
結局、予習
- 自分が何をやっているか分かってないと、解剖も学習も効率よくならない
- 新しい用語がでたら、それについて全部をざっと覚えておく
- ○○神経って何? どこからどこへ? 何してる?