2023年度授業アンケート
2023年度(昨年度)末に肉眼解剖学履修生に取ったアンケートを集計した。
調査詳細
- 調査方法:Googleフォームによる全学認証付きウエブフォーム
- 調査期間:2024年1月25日〜2月16日
- 調査対象:2023年度肉眼解剖学履修生
- 任意・必須の別:任意
- 設問形式:
- リッカートスケール(設問に同意する程度を、同意(5)・やや同意(4)・どちらともいえない(3)・やや不同意(2)・不同意(1)の5段階で答える)
- いくつかの選択肢から選択する設問
- 自由回答の設問
- 回収率:92.9%
- 研究用途への許諾のあるものに限ると89.7%(この集計に使用)
集計
- リッカートスケールの設問の集計はリッカートプロット(中央の値を横軸の中央に揃えたバーグラフ;肯定的な回答の割合が多いほどバー全体が右に寄る)で表示
- 選択肢の設問はバーグラフや円グラフで表示
- 自由回答の設問は、Wordcloudを作成(User Local)
結果と考察
解剖班分け
班分けは、概ね例年通りに好評だった。
Grant’s Dissection Videos
Grant’s Dissection Videosについては、解剖学の学習に役立っていた。一方で、ナレーションが英語であるための使いにくさも伺われた。
解剖とCT
解剖実習におけるCTについては、概ね好評だった。ただし、授業時間の削減からCTへの指導が削られた結果、習熟については二分した。一方でiPadについては好評で、インストールされていた3D解剖アトラスが有用だったようだ。
解剖学授業のDX
肉眼解剖学の授業では従来よりITが活用されている。それについては非常に良い評価が得られた。
授業全体について
授業のスケジュールについては概ね好意的だった。一方で、自由回答には、カリキュラム全体の時間配分の再考を求める提言が少なからずあった。
試験回数については、現状の3回でよいようだ。来年年度も3回できるみこみだが、授業時間上はギリギリなので、再来年度以降も持続できるかは分からない。
試験は難しかったようだ。授業全体で試験に取り組みやすくする工夫は継続する。
テキストの使用率と評価
指定書の『グラント解剖学実習』の使用率が100%だった。ここに挙げたうち、教科書については97%、アトラスについては81%がいずれかを使用していた。
一方で、発生学やCTのテキストの使用率は低かった。
他に挙げられたテキスト
- 小説のように楽しく読める解剖学講義(4件)
- ひと目でわかるビジュアル人体発生学(2件)
- からだがみえる(2件)
- Gray’s Anatomy for Students Flash Cards
- プロメテウス解剖学アトラス コンパクト版 第2版
- 解剖実習の手びき
- 解剖学イラスト事典 第4版
- 標準解剖学
IT機器のシェア
MacとWindowsは拮抗していた。スマホ(iPhoneまたはAndroid)は100%、iPadは88%が使っていた。AppleWatchは13%。他は5%未満。
学習状況
学習状況について調査した。
部活動・クラブ活動、アルバイトは6割が行い、週に2〜3回が多かった。
ふだんの学習時間は1〜2時間が多かった。
試験対策は1〜2週間前に始めていた。試験直前には8〜10時間を学習に充てた人が多かった。
ふだんの学習時間と試験前3日間の学習時間との間には有意な相関は見られなかった。
また、両者とも成績との間には有意な相関は見られなかった(Data not shown)。
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