解剖学イラスト事典 第4版
\\12年ぶり全面改訂//
日本一読みやすい解剖学事典『解剖学イラスト事典』4版が12年の時を経て全面改訂!
看護師・PT・OTなどコメディカルの解剖学の学習に最適です。
理解しやすいイラスト満載で、日々の勉強が楽しくなります。#解剖学 #松村讓兒https://t.co/qQR9e4rxmS pic.twitter.com/0W0kujZpwX— 中外医学社 (@chugaiigaku) August 9, 2023
『解剖学イラスト事典』が12年ぶりに改訂され、第4版になった。
「改訂にあたって」をみても改訂のポイントが「定年したこと」しかわからないが、ページ数にして2割増量し、「イラ解」の初版に匹敵している。
さらに重要なことに、M2PLUSと医書.jpの電子版が追加された。電子版ならiPadを使って実習中に参照しやすくていい。価格は冊子体と同じ。
『解剖学イラスト事典』は、同著者による人気の教科書『イラスト解剖学』(通称「イラ解」)の姉妹本で、イラストなど共用されている。
イラストは著者自身によるもの。やさしい感じの線画で、リアルな形態から省略やデフォルメされて描かれている。しかし、解剖学者の描くものなりに、理論的な正確さがきちんと押さえられていて、安心できる。この点が、イラストっぽいさし絵を多用した類書とは一線を画す。
カバーのイラストは、アトラス(第1頚椎)が頭蓋骨を支えている様子らしい。
「イラ解」との大きな違いは、構成が体の部位ごとの「局所解剖学」になっていること。解剖学実習で参照するには、臓器・組織ごとの「系統解剖学」の並びになっている「イラ解」よりも使いやすい。
「事典」として項目ごとに見開き2ページでまとめられている。左ページにイラストのまとめ、右ページに箇条書きのまとめがある。実習中に取り敢えず要点だけチェックしたいときに便利だ。
試験直前のピンチのときにも役立つ(保証はしない)。「イラ解」が増量して1,000ページ近くなって使いにくくなっているので、その代わりだ。ページ数からいっても、初期の「イラ解」の役割を引き継いでいるといえるかも。
『グレイ解剖学』と異なり神経解剖学も含むので、脳実習でも使える(保証はしない)。
印刷は2色刷で、イラストは青。今の「イラ解」は4色刷だが、もとは2色刷だったのを彩色したので、見やすさは十分だ。
ここでは医書.jpの電子版を使って紹介しよう。
医学科の実際の解剖学の授業と同じように、最初の章は総論だ。解剖学的正位から始まり、初期発生も含む。
臨床でも役に立つポイントも押さえられている。解剖学実習でもスケッチしたりするので、参照できる。
巻末には付録がある。ひとつは、人名の付いた用語の解説。そして、関節と筋の表。最後に語呂。
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