CT課題 絵コンテ 総評、スケッチ 総評

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Storyboard by ゴスロリ from Wikimedia Commons

CT課題 絵コンテ

先週提出されたCT課題の絵コンテをチェックしました。スキャンにメモを書き込み、このまま完成稿にした場合の予想の評価をA/B/C/Dで記入しました。

評価は減点法になります。多くに共通していた減点ポイントをまとめます。

  • スケッチとCTとをひとめ見ただけで対応付けできないといけない。CTが横断面、スケッチが腹側からの外観だと、対応できない。
  • 両側性の臓器は両側とも観察してスケッチを入れる。左右差が分からないといけない。
  • 減点になる文章:
    • 形容詞、形容動詞ばかりで具体性がない。かなり、非常に、比較的、大きい、など。
    • 口語、あるいは使い慣れない論文調。
    • オノマトペに頼った形容。ガチガチ、ぷにぷに、など。
    • 専門用語が使われていて病態生理っぽいが根拠がなく筋の通っていない憶測。
    • CT上「高吸収域」を「白い」などと表現する。
    • 実物の肺でスリガラスなどという。

絵コンテでは不要でしたが、完成稿では図にラベルを入れるのを心掛けてください。

なお、提出先、〆切は下の通りです。

後縦隔剖出スケッチ

理解が足らなそうだと思われるのが目立った項目。

  • 反回神経について系統的な理解。迷走神経の走行、反回神経の位置、左右でそれが違う理由、反回神経が何に至るか。
  • 交感神経幹と交通枝について。どの範囲の脊髄神経からくるか、交通枝とは何か、節後線維の細胞体がどこか。
  • 奇静脈「系」。奇静脈・半奇静脈・副半奇静脈を合わせた、体壁の還流路全体を理解しているか。
  • 大内臓神経の脊髄レベル。
  • 肋間のVAN。

腹腔動脈スケッチ

概ね大丈夫そう。追求が足らないのは若干例ある。切れた、などは減点にはしていない。

腰神経叢スケッチ

大腿神経・閉鎖神経・腰仙骨神経幹が欠けていたら減点。腰神経叢の分岐吻合を記録することが要求されていたところ、それを満たしていないのが若干例あり、不合格になった。