2021年度 解剖学アンケート

2021年度の解剖学の授業の総括のため、履修生全員にアンケート調査を実施した。その結果をまとめた。

調査詳細

  • 調査方法:Googleフォームによる全学認証付きウエブフォーム
  • 調査期間:2022年1月27日〜2月17日
  • 調査対象:2021年度肉眼解剖学履修生
  • 任意・必須の別:必須
  • 設問形式:
    • リッカートスケール(設問に同意する程度を、同意(5)・やや同意(4)・どちらともいえない(3)・やや不同意(2)・不同意(1)の5段階で答える)
    • いくつかの選択肢から選択する設問
    • 自由回答の設問
  • 回答率:92.4%(研究目的使用の許諾を得たもの

集計

  • リッカートスケールの設問の集計はリッカートプロット(中央の値を横軸の中央に揃えたバーグラフ;肯定的な回答の割合が多いほどバー全体が右に寄る)で表示
  • 選択肢の設問はバーグラフや円グラフで表示
  • 自由回答の設問は、Wordcloudを作成(User Local

結果と考察

  • 期末試験付近のスケジュールが混乱したなかでアンケートなども重なり負担を増していた中で、自由記載の設問にも多く回答が得られた。ありがとうございます
  • 班分けは好評だった
  • Grant’s Dissection Videosについて、6割以上視聴した者が過半になり、実習によく役立てられたが、ナレーションが英語なのは欠点になった。VPNでのアクセスのトラブルも目立った
  • Zoom講義、その録画には好意的だった。講義中、大半の時間を実際に視聴していた。人工音声については聞きにくいとの意見が目立った
  • CT、エコーも有用だったものの、それに割かれた時間やエフォートの不足も指摘された
  • ITについて好意的で、特にカレンダー、ドライブ、成績通知が好評だった。Moodleが使われておらず他の科目との不統一に戸惑う意見もあった
    • Moodleについて、ブログと違いアクセス制限があること、ドライブに比べてファイル容量制限がキツいこと、ブログやドライブと違い年度を跨ぐ情報蓄積に劣ることなどから、肉眼解剖学の授業をMoodleを主に構築するには至っていない。実現可能性について随時調査している
  • 教員について高評価が得られた
  • 『グレイ解剖学』をほぼ全員が使用し、高評価を得た。アトラスについてはシェアが割れた
  • パソコンのシェアについて、Macが6割を超えて過去最高になった。使用するパソコンによる成績の差はなかった。ほとんどの者がiPhoneとiPadを使用していた
  • 試験について、難しい、量が多いとの意見と、ちょうどいいとの意見がそれぞれ拮抗した。回数について現状の3回の希望が大半だった
    • 実習時間を確保するために、来年度以降も複数回の試験を確保できるかまだ見通せない。なお来年度のシラバスが近く公開されるが、予定は仮置きである
  • 試験対策は1〜2週前に始めた者が多かった
  • 自己学習時間は、平時は1〜2時間、試験直前は半日程度が多かった

リッカートスケールの設問

その他選択式の設問

アウトカムを素点、説明変数を下表の自己学習の各指標として、重回帰分析を行った。

Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)
(Intercept) 0.7060 0.0311 22.67 <2e-16
GDV視聴割合 0.0309 0.0314 0.99 0.327
試験対策日数 0.0019 0.0013 1.48 0.142
平時学習時間 -0.0039 0.0054 -0.71 0.476
試験前学習時間 -0.0013 0.0027 -0.48 0.630

自由記載の設問

解剖班について

Grant’s Dissection Videosについて

Zoom講義・録画済み講義について

CT、iPad、エコーについて

解剖学でのITに関して

教員に関して

解剖学の授業全体に関して