WEEK8 Day2 肛門三角・外生殖器と会陰・尿生殖三角
1 事務連絡
・組織片は少量でもきちんと戻せる状態にする(徹底)
・第3回試験(骨盤部・下肢・頭頸部)日程は確認中(2月2日~)
・来週の骨盤部の骨学実習は、中間試験の後、休憩を挟んで基礎大講堂で全員でやる(2班に分けない)。所要時間は1時間程度。
・男女の比較は9日
・9日の13時~小テスト
全10問、7問がGDV(or 教科書)、3問がCTまたはエコーから出題
※9日の午後の内容(膀胱~骨盤隔膜)はグレイまたはグラントの図から出題
※GDVを見ていることを前提としていません(真面目に実習に取り組んでいれば解ける内容)
2 質問への回答
・CT課題の質問:まずはブログを見よう。https://anatomy.med.gunma-u.ac.jp/?page_id=730
特に、スケッチとCTを比較しやすく並べることと、絵の上手下手ではない(写実性は重要ではない)ことを再確認してください。
・副交感神経は脊髄の側角から出るか?
出ます。自律神経はすべて側角からでます。
・授業スライド26枚目(配布プリントだと13枚目)に関して:見出しがついていないためわかりにくい。別ルートなので注意。
〇下肢・会陰への交感神経
■交感神経幹→灰白交通枝→坐骨神経など→下肢
■交感神経幹→灰白交通枝→陰部神経→会陰
〇骨盤内臓器への交感神経
■交感神経幹→仙骨内臓神経→臓器 ※この場合節前神経
■(椎前神経節)→下腹神経→臓器 ※この場合節後神経
3 12月9日の終了条件
・陰部神経をS2-S4から出るところから下直腸神経に分岐して外肛門括約筋に入るところまで示せたら終了(肛門三角は2日、骨盤腔は9日)
※アルコック管(陰部神経管)は開放する←9日の最後にやるのがいい
・男性班:射精管の開口部
・女性班:子宮円索全部(子宮体ー大陰唇まで)
4 実習
肛⾨三⾓ 久しぶりの⽪下組織除去です。ケガのないように。最も脂肪の多い部位の解剖ですので、どんどん脂肪を取り除いていくようにしましょう。⽬標:⼤殿筋が持ち上がるまで。(これができていないと次で陰部神経管が⾒つからずに⼤きく時間ロスをする)
坐⾻肛⾨窩 脂肪をハサミで切ると、⼀緒に神経や⾎管が切れてしまうおそれがあります。
男性の外⽣殖器と会陰~尿⽣殖三⾓ 一般的に特に問題なく解剖できます。
⼥性の外⽣殖器~尿⽣殖三⾓~会陰 シンプルな分相対的に難しい
子宮円索:結合組織との⾒分けが難しいです。⼀度ぐちゃぐちゃになるとほぼ同定は無理ですので慎重に⾏なってください。
『浅会陰筋膜の膜様層(コリース筋膜)を同定する必要はなく…』:←(かなりの量の)脂肪組織を取り除くと硬い結合組織が出てきますが、それがコリース筋膜です。これを会陰膜(下尿⽣殖隔膜筋膜)だと誤認するケースが多いです。コリース筋膜はできる限り鈍的解剖で取り除いてください(どうしても硬い班は切ってもいいが、切る位置を考える)。
女性の坐⾻海綿体筋と球海綿体筋:かなり薄弱していることがあるので、慎重に脂肪を取り除いてください。※GDVみたいにガッツリ筋肉のある班はほとんどないと思う
前庭球:これもよく観察しないと球海綿体筋と一緒に除去してしまいがち。血液が溜まっているとプニプニしている。
深会陰隙 深会陰隙は解剖しないで OK です
ストライカー 取り扱い注意。きれいな手で。届かないところは手ノコを併用。
女性で子宮ない、卵巣ないはけっこうある。
14時半までに深会陰隙まで終わったら骨盤の切断まで進む。骨盤の切断は電ノコで。一番早い班でデモ。目標は今日10班ほど切断完了するところまで。
14時半E2班でデモ
16時骨盤切断完了は半数ほど。残り8班。
16時50分全班深会陰隙まで終了。
9日は骨盤腔からか切断から。