WEEK6 Day2 腹膜・胃肝胆脾・小腸

Gray, H. Carter, HV. Anatomy – Descriptive And Surgical, 1958

腹壁を開く

  • 偶数班が4分割、奇数班が9分割
  • 腹水があれば様子を覚えておこう

再び、鈍的に、鈍的に

  • 結合組織から血管・神経を掘り出す作業が続く
  • 剪刀(ハサミ)の峰や探索子(プローブ)や鑷子(ピンセット)や手で

グランドデザインを押さえよう

  • まず間膜の構造をみていこう。剖出のために剥ぎ取ったあとではわからなくなるから
    • 腹壁を開くと脂肪が見えるが、いきなり取らない。それは腹膜(と腹膜下の脂肪)。つまりこれから見るべきもの。
    • 手やプローブを差し入れる
    • 「たまり場」を確認:FASTとは?
      • モリソン窩
      • 脾臓周囲
      • ダグラス窩
  • 消化管の発生を復習し、成体の構造の着眼点を押さえる
    • 腹腔動脈・上腸間膜動脈・下腸間膜動脈がそれぞれ、前腸・中腸・後腸を栄養する
      •  動脈を剖出しながら実地に覚えよう
      • 今日は腹腔動脈の枝を全部出す:変異が多い
    • 前腸には腹側・背側に間膜があり、中腸以下は背側だけ
    • 前腸は頭側から見て時計回りに90度回転このとき膵・十二指腸が後腹膜へ
      • 肝胃間膜が網嚢へ、右腹膜腔が背側になり網嚢腔へ、網嚢孔の縁に総胆管が
      • 背側間膜が伸びて大網へ
    • 中腸ループが腹側から見て反時計回りに270度回転上腸間膜動脈が回転軸

CTをみて気づいたポイントを実地にチェックしよう

  • 臓器に腫瘍などあればCTと同じにスライスしてみよう
  • 肝臓に何もなければ、分担して肝区域の解剖にトライして覚えていこう(方法は共有ドライブにあるビデオで)

答案返却

  • 採点のクレームは、今から1週間後まで
  • 必ず、問合せページから
  • 答案はすべてスキャン済みなので、持ち込み不要

進捗

  • 8:40、前説、答案返却、CTチェックリスト受付
  • 9:05頃からブリーフィング
  • 11時過ぎ、昼休みリリース
  • 12:30、1班おわり
  • 14時、田中先生来室、消化器系コンサルト受け付けへ
  • 14時、14班おわり
  • 15時、残り5班
  • 15:50、残り2班。肝区域をしたり、復習したり

所見

  • D3、E6:胃切除後。腹膜癒着あり。再建はビルロート1法(田中先生)
  • E1:胆管炎後の腹膜炎の術後と思われる。胆摘後。広範に腹膜癒着あり横行結腸の偏位が見られる