レジデントノート:胸部X線・ベッドサイドエコー・腹部CT
レジデントノート 2018年5月 Vol.20 No.3 X線所見を読み解く! 胸部画像診断〜読影の基本知識から浸潤影・結節影などの異常影,無気肺,肺外病変のみかたまで
レジデントノート 2018年8月 Vol.20 No.7 エコーを聴診器のように使おう! POCUS〜ここまでできれば大丈夫! ベッドサイドのエコー検査
レジデントノート 2019年7月 Vol.21 No.6 腹部CTの読み方がわかる! 〜研修医が今すぐ知りたい、よく遭遇する疾患の“基本的な読影方法"をわかりやすく教えます!
「レジデントノート」は主に研修医や研修開けの医師むけの羊土社の雑誌。創刊20年を超える。1999〜2001年は隔月刊、2002年から月刊、2010年からは増刊もでるようになった。創刊時からほとんど表紙のデザインが変わっていない。誌名が色帯に白抜き、特集が赤字、右下に特集を模した立体イラストがある。率直にいって全体に生真面目で地味でマンネリ時代に流されない。ナース誌が眩しくみえる✨
エキスパートナース 2021年 7月号 雑誌シン・ねじ子のヒミツ手技/血ガスの勉強/高齢者施設での新型コロナウイルス感染症への対応/共感疲労解決法
プチナース 2021年 7月号雑誌清潔ケアの達人になる! /患者さんに言われて困ったこと/付録:小児看護実習ポケットBOOK
レジデントノートの立体イラストは野崎一人氏の作品でアートっぽい…いや、読むのは中身だ。特集や連載で多いのは、プライマリケアと一次救急。実際的で要点がとらえられ、短時間で学べる。どの科に進んでも役立つことが多い。時代の趨勢をとらえてはいるが、外乱には流されない。実際、新型コロナウイルス感染症や感染制御一般の言及は連載の中で数件だった。他誌に任せているのだろう。
インフェクションコントロール 2021年6月号(第30巻6号)特集:ICTが徹底的に確認すべし! 新型コロナウイルス対策 最重要チェックポイント
レジデントノートのバックナンバーから、本学の解剖学実習でも役立ちそうな医療画像関係の特集のを集めてみた。数年分はバックナンバーをAmazonなどで新品で入手できる。
X線所見を読み解く! 胸部画像診断(2018年5月号)
この特集では、胸部単純X線写真の読影のポイントを学べる。多くの場合、対応するCT画像も示されていて、単純X線写真読影の「正解」として役立っている。
単純X線写真は、X線被曝が少なく簡単に撮影できる。CTは病変の検出には優れるけれども、被爆が多い。そのため、胸部の画像診断では単純X線写真を最初に使うことも多い。経過を追うのにも低被爆は有利だ。一方で、単純X線写真では前後の構造が重なってみえてしまうので、読影には一定の修練を要する。読影のポイントを上手に押さえることが肝要だ。
もっとも、教条のように単純X線写真にこだわるより、症候から疑われる病態に合わせて、エビデンスに基づいて診断法を選ぶようにはしたい。
- 胸部単純X線写真による肺癌検診は有用か? 日本放射線学会. 画像診断ガイドライン2016年版(金原). p172
エコーを聴診器のように使おう! POCUS(2018年8月号)
エコーは手軽で低侵襲なので、ベッドサイドで使われることも多い。Point-Of-Care Ultra Soundを略してPOCUS。心エコーのほうはFocused Cardiac Ultrasoundを略してFOCUS。新型コロナウイルス感染症の診療でも役立つ。
- 心エコー — 心筋症合併の評価
- 肺エコー — 呼吸不全・胸水貯留などの評価
- 横隔膜エコー — 横隔膜機能の評価(人工呼吸器からの離脱可能性の評価)
- 下肢血管エコー — 深部静脈血栓症の診断
- 腹部エコー — 腹部臓器の評価
- 骨格筋・関節エコー — 筋注に関わる解剖の理解
解剖学実習では、専門医による心エコーと腹部エコーのデモンストレーションがある。解剖体と比較しながら健常な身体をエコーで観察し、その立体感を身につける。時間に余裕があったら自分でも操作してみよう。
誌面にあるQRコードを使うと、図のいくつかの動画を見ることができる。エコーの画像は、動画で見ないとわかりにくいことが多い。
腹部CTの読み方がわかる!(2019年7月号)
腹部の画像診断では、CTの診断力が欠かせない。一方でみるべき構造が多いので、習得は胸部CTより大変かもしれない。
この特集では、腹部の代表的な病態についてCTの読影を学ぶ。
誌面にあるQRコードを使うと、スライスを連続的にみることができる。CT画像のスライスを一枚だけみたのではわかりにくい構造も、スライスを連続的に送るとよくわかる。
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