平成医療手技図譜 針モノ編改、ねじ子の重症熱傷
平成医療手技図譜 針モノ編改
『平成医療手技図譜 針モノ編』が改訂された。初版が2006年なので、13年ぶりの改訂になる。
内容は、注射針を使った採血や注射の手技のイロイロ。診療の基本ではあるけれど、新しい技術や製品が開発され、エビデンスが蓄積され、10年もしたらすっかり様変わりしてしまうことも少なくない。中心静脈カテーテル(CV)の刺入は全部を養生した上でエコーガイド下になったし(そのため表紙も変わった)、閉鎖式点滴ラインが使われるようにもなった。今回の改訂ではそれらが反映されている。CVは、手洗いからドレープ、エコーガイドまで、36ページにわたる。
いつもどおり、イラストをつかった説明はていねいでわかりやすい。注射器や針の保持のしかた、刺しかたのコツ、失敗例まで、具体的だ。
『平成医療手技図譜 針モノ編改』のときに明らかにされた、表紙のヒミツ:表紙の色が出版順に色相環になっていて、今回で一周になった。
ねじ子の重症熱傷
「京都アニメーション放火事件」をきっかけに制作された、16ページのコピー本。2019年夏コミでの売上げは京都アニメーションに寄付された。
ふつうの臨床医は、重症熱傷の診療にあたることはほとんどない。熱傷専門の医療機関「熱傷センター」に送られるからだ。群馬県なら前橋赤十字病院が相当し、日本熱傷学会専門医認定研修施設にもなっている。
商業誌
ねじ子先生の同人誌はコミケなどでしか買えないけれども、順次商業誌化されている。本学医学図書館には、いずれも収蔵されている。
- 平成医療手技図譜 針モノ編
- 平成医療手技図譜 管モノ編
- 平成医療手技図譜 救命救急編
- 平成医療手技図譜 夜間外来編
- 平成医療手技図譜 診察編
- 平成医療手技図譜 神経編
- 平成医療手技図譜 手術編と手術編改
- 平成医療手技図譜 ICU編
制作進行中
- 平成医療手技図譜 精神編
- 平成医療手技図譜 心療内科編
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