Neuroanatomy through Clinical Cases
米国で人気の神経解剖学の教科書。内容は神経系の形態学的説明、関連する臨床症候、ケーススタディからなる。
頭蓋・髄膜・脳室の章から、クリニカルケースをひとつ訳してみる:
「76歳の男性が、進行する歩行困難、記憶減退、失禁を主訴に来院。歩行困難はここ1年間の間に進行したという。ひきずるような歩行と椅子から立ち上がりにくいことから始まった。しだいに杖を使うようになり、ついには移動に介助が必要になった。尿失禁は来院4か月前ごろに始まり、同じ頃に家人は記憶減退に気付いた。来院時の検査では、5分間の記憶で5つ中ひとつしか思い出せなかった。歩行は不安定なひきずり歩行で、足がほとんど床から離れない……」
どうだろう? 早期に気づけば治癒も望めるアレのようだが。
eBook版に2年間アクセスできるコードがついてくる。eBookといっても、ウエブなのでオフラインではみられず、PC向きのデザインなのでスマホでは読みにくい(下図)。
図のサムネイルをクリックするとみられる画像の解像度がそこそこ良い(下図;原寸で切り出し)。
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